お久しぶりです、こんにちは
前回の更新から随分時間が経ってしまいました。みなさん、お元気ですか?わたしは元気に過ごしています。
ずっと更新していなかった間にも、最新の記事に「いいね」をしてくださる方がたくさんいらっしゃって、何度か管理画面を見る度に驚いていました(そして嬉しかったです!)。読んでくださった皆様、ありがとうございます。
今日から数回に分けて、近況報告を兼ねて新型コロナウイルス(COVID-19)の影響で起こった周囲や自分の変化について書こうと思います。(もしかしたら連続の記事ではなく、間に違う話も挟むかもしれません。)
最新情報というよりは、コロナが流行り始めた頃からの話になると思います。「へ〜、こんな様子だったんだ」という感じで読んでください。
※アメリカは広いので、このブログに書いてあるのはほんの一部の地域のことだということをご理解ください。
また、調べたら分かりそうな数字などオフィシャルな情報ではなく、主にわたしが実際に見聞きしたり感じたりしたことを書こうと思います。
わたしが住む地域(county)は田舎で人が少ないので、ニューヨークなどのような都会とは様相が異なると思います。
新規の陽性の件数が3以下やゼロという日が当初からずっと続いていたのに、ステイホームが段階的に緩和され、感染者数がすごく増加しました。
日本にいるときと違って、コロナが流行り始める前にはこの町で(というかアメリカで)マスク姿で歩いている人なんて見かけたことはありませんでした。しかしこの町では公共の場所でマスク着用が義務化され、基本的には皆マスクをしています。屋外で他人と6フィートの距離を取れる場所ではマスクを着けなくても良いのですが(わたしの理解が正しければ)、もう外出にはマスクが必須になりました。
しかしジョギングをしている人はマスクをしていないので、自分が散歩中などで外を歩いているとき、そういう人が通った場所はしばらく時間を置いてから通るか、自分がちゃんとマスクを着けていることを確認して通ることにしています。わたしも散歩中に人が周りにいなければマスクを外しています。
スーパーに入ってすぐに目についた《マスク着用》を求める案内。
横にはマスクが陳列されていました。持ってないなら今すぐ買えってことですね。
町でマスクが義務化される前に、外で散歩しているだけのような人でもマスクを着けているのを度々目にして「アメリカも変わってしまったのかなぁ」と思うこともありました。一方、スーパーなど人が集まる場でも義務でなければマスクをしていない人も結構いました。別にアメリカ(人)が変わってしまったわけではなさそうですね。
どこの話か忘れましたが、「田舎では人が少ないからマスク着用を義務化する必要がないのではないか」という意見があったと思うのですが、そういう意見って基本的に「マスクを着けたくない」というベースの感覚があるから出てくるものなんだろうなと思いました。感染拡大を防ぎたいなら、事情がない限り皆マスクを着けていた方がいいでしょうから。
夫が仕入れてきた話によると、アメリカではマスク姿には「病気」の他に「体が弱そう」というイメージがあるらしいです。特に男性は「弱そう」に見えるのが嫌(無意識かもしれませんが)ということもあってマスクを着けたくなかったんですかね…??
さすがに今はほとんどの人がマスクやフェイスカバーを着けていますけどね。
わたしの生活で一番大きく変わったのは(夫の在宅勤務のことは一旦置いといて)、ステイホーム「命令」が出た途端、病院等の医療サービスがビデオ通話や電話で行われるようになったことです。
プライマリ・ケア(ホームドクター)でのわたしの診察は経過観察のようなものなので、血液検査のデータさえあれば直接会わなくても良かったようです。
コロナ前に予約していた診察だったので、その数日前に電話がかかってきて「ビデオ通話で診察してもいいか」と確認されました。
診察はZoomではなく、FaceTimeでした(セキュリティに配慮したのかな)。
こちら🇺🇸では血液検査等の検査はクリニックとは別の施設(lab, ラボ)で行うことが多いのですが、そのラボで採血してくれたスタッフの方は、マスク、フェイスシールド、そしていつもの服装の上に不織布っぽい素材のカバーを着ていました。
待合室の椅子は減らされていて、他に待っている人がいたとしても(わたしが行く時はいつも空いてますが)距離を取れるようになっていました。受付で使うiPadに直接触りたくない人のために、除菌ジェルの他に手袋も設置されていました。
↓ラボ受付のiPadと使い捨て手袋
腰痛の緩和のために通っている理学療法(Physical therapy)までビデオ通話になったのは驚きでした。パソコンの画面越しに担当の理学療法士さんから指示を出されて、デスクの横に敷いたヨガマットの上でその運動をし、終わったらまたパソコンの前に戻って次の指示をもらう…傍から見たら変だろうな〜と思いながらやっていました。このような遠隔での診療のことを "telehealth" と呼ぶようです。
ステイホーム命令が緩和され始めてからは、理学療法についてはまたクリニックへ通うようになりましたが、他の患者さんも含めて基本的に皆マスクをしています。
精神科(Mental clinic)の診察は電話になりました。わたしは機械越しの(特に映像の無い、音声のみの)リスニングが特に苦手なので、これがちょっと辛くて… 直接会って話すときでさえ担当のドクターの声は少し聞き取りづらいんですが、電話だとそれに輪をかけて聞き取りにくくて大変です。
産婦人科(OB/GYN)では、"予約のある本人"しか建物に入れなくなっていて、少なくともわたしが行った時は付添の人などは入れないようでした。建物の出口は普段とは違い入口から離れた別のドアになっていて、人がすれ違ったり同じ空間に一緒に居たりすることを避けるようにされていました。
わたしは5月に化学流産したみたいで血液検査してもらったのですが、ドクターやナースに会うこと無く処置室みたいな場所で採血されただけだった(しかも検体は行きつけのラボに送られる)ので、「ラボに行け」と指示してくれればよかったのに…と思いました(ラボの人の方が採血が上手だったし)。
電話が苦手なため、それしか連絡手段の無い美容院のリスケをなかなかできませんでした。もともとヘアカットの予約は5月の初め頃にしていたのですが、ステイホームの影響で何の連絡も無く「無かったこと」みたいになりました。日本だったら何か連絡してくれそうですけど、ここはアメリカ…。
やっと6月下旬にリスケして、事前にサロンのFacebookの投稿を見たら
- マスクを着けて来てください
- お店に着いたら車の中から電話orテキストメッセージをください
- 準備ができたらお呼びしますので、それまでお店に入らないでください
ということが書いてありました。予約確認で送られてくるテキストメッセージにも同じようなことが書いてありました。
日本から持ってきて愛用している布マスクをうっかりハサミで切られちゃったりしたら困るので、その日だけは貴重な使い捨てマスクを着けて行きました。
実際に行ってみたら、スタッフもお客さんもみんなマスクを着けたままでした。シャンプーの時も!カラーやパーマの薬がマスクに付いちゃったらどうするんだろう…アメリカ人は気にしないのかな??
案の定、シャンプーの時にマスクゴムが濡れて気持ち悪かったですが仕方ない。
ニュースで見ていた美容院のようなビニールの仕切りなどは無く、ソーシャルディスタンスについては使う椅子を減らして対応しているようでした。
夫の髪は今年の始めごろから節約等を兼ねてわたしが切っていたので、道具がすでに揃っていて助かりました。初めて切るときは「失敗したらどうしよう」と、かなりナーバスになりましたが、YouTubeを見たり母(美容師)にアドバイスを求めたりして、これまでに3回ほど切って少しずつ慣れてきました。わたしのカットはプロと違ってめちゃくちゃ時間がかかりますが、夫はアメリカの美容師さんに「容赦なく(?)刈られる」のが気に入らないので、わたしのカットに満足してくれています。
↓バリカンのセットについてきたハサミの他、スキバサミも買いました
通っていた語学の授業や、人と会う約束にも変化がありました。
昨年度(今年の5月まで)は、以前から通っていた教会の英会話教室の他に、2月からは近所の大学で韓国語講座も受講していました。両方とも、何の連絡も無い何週間かのブランクの後、ある日メールやテキストメッセージが来てZoomでの授業が始まりました。
レクチャー形式の授業だったらあまり問題なかったのかもしれませんが、英会話教室はその名の通り「話す」ことがメインの授業なので、一人ずつしか話せないZoomでの授業には、やはりストレスを感じることがありました。その度に「Zoomの本来の用途(会議)じゃないもんね、仕方ない…」と自分に言い聞かせてやりすごしていました。
でもコロナのせいで突然終了となる可能性もあったことを思い出すたびに、クラスメートの顔を見る機会を作ってもらえて良かったなと感じています。ボランティアで教えてくださっていた先生方には感謝しています。
クラスメートの中には秋からの仕事が母国で決まって帰国してしまった人もいるので、パソコンの画面越しでしたが最後に顔を見られて良かったです。連絡が取れなかったクラスメートもいて、数人とはZoomですら会えなかったのは少し残念でした。
韓国語講座では、コロナの前はインストラクターの留学生が教室のスクリーンに映像を流し、それを見ながら韓国とアメリカの文化の違いを解説するという形式が多かったので、同じようにできないZoomでの授業はすごくやりづらそうでした。教室で通常授業を受けていたときは全部で15人ほど学習者がいましたが、期末試験前になったということもあってかZoom授業になってからは参加する学習者は平均2〜3人になり、インストラクター以外の人はマイクをミュートにしていてほとんど反応が無かったし、インストラクターがウェブカムを持っていなかった影響で全員カメラをオフにしていて、ちょっと寂しかったです。
学生さんたちにとってこの語学講座は単位にならないので、こうなってしまったのは仕方ないと思いますが、彼らの本業である単位を取らないといけない授業をZoomで受講するのは大変だったんじゃないかなと想像しています。教える側にとっても突然のことで、夫の雇い主の先生はすごく忙しかったらしいですし、準備などイレギュラーな仕事がたくさんあったと思います。
最後の授業が終わってしばらくしてから、ステイホームの中、講座の世話役の方が修了証の画像データをメールで送ってくださって、韓国語講座に関してはちょっとした達成感がありました。
英会話教室のクラスメートのうち近所に住んでいた中国人・トルコ人の、年齢や立場が割と似ていて仲良くなった2人と、ステイホーム前は毎週金曜日の午後に勉強会を兼ねてお茶を飲みながら色々とおしゃべりをする女子会をしていました。
ステイホームになってから何日か経った頃に中国人Jさんがオンラインで会うことを提案してくれて、この女子会をZoomで続けることになりました。特にステイホームが緩和される前は家にいるしかなかったので、夫以外の人と気楽な話をする機会がすごく有り難かったです。
Zoom女子会では、ただおしゃべりするだけではなく、お互いの母国語(日本語・中国語・トルコ語)を教え合ってみようということになり、ミニ講座を何度かしました。このために久しぶりにWordで資料を作ったりするのも楽しかったです。
ステイホーム中はほとんどヒトが外にいなかったからか、この期間中でもOKとされていた散歩や食品の買い出しのために外出したときに気づいたのが、地面にたくさん落ちていた鳥のフン!それまでに見たことがないほどたくさんありました。(もしかしたら以前はただ掃除されていただけかも??)
ヒトがコロナに怯える一方、そこは鳥たちにとっては楽園だったのかもしれませんね。
また、ステイホーム直前にたまたまデスク周りの模様替えをして、以前よりも頻繁に窓の外を見るようになったのですが(広い芝生や木、池などが見えてお気に入りの景色)、かなりよく見るリスだけでなく、うちの近所ではレアキャラだと思っていたウサギも涼しい時間帯には割とよく見かけました。
今回は、コロナが変えた『わたしの環境』ということで思い出すことを書いてみました。
今は8月中旬ですが、実はこの記事を書き始めたのは6月です。書き始める前にメモに要点を書き出したりしていましたが、書いていくうちにすごい量になって時間は経つし、その間に状況がだんだん変わってしまい最初に書いた部分を修正したり…。
いくつかの記事に分けないといけないなと思いました。
次回以降の記事の内容はだいたい決めているので、今回ほど間を開けずに更新できると思います。確認してみたら、前回の記事からもうすぐ1年経ってしまうところでしたね。こんなに休むつもりはなかったんですが…。
それでは、本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました
See you next time!
【今日はアメリカ生活 872 日目です】