先週宮崎県へ口蹄疫等の研修に行ってきました。

全国青年都道府県議会議員の会。2回目の参加でした。



1日目は総会、講演会。そして2日目が視察。

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1日目の知事のお話は
ご自身の経験を例に出し、笑いを交えながら、
ピンチをチャンスとして捉え、頑張って行きましょうとエールを頂きました。


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二日目は口蹄疫の視察。
移動中に、宮崎県の作ったビデオを2本見させていただきました。
1本目はニュース映像のまとめのような印象でしたが、
2本目は実際の殺処分映像。

牛は、一頭ずつ注射で薬品を打ってでしたが、
豚は処分が間に合わないため集団処分が中心だったそうです。
電気ショックを与える器具で、背中を挟まれ、
足を痙攣させながら死んでいく豚の姿や、
大きな囲いにぎゅうぎゅうに入れられ、
パニックで悲鳴をあげながらガス殺処分される映像など…。
豚や牛のサイレンのような高い悲鳴が今でも耳について離れません。
残酷かもしれませんが、日本の畜産、酪農業を守るためにはやむを得なかったことです。
また、そんな悲鳴や人が家畜を殺す姿は、
日々私たちが食べている食肉の前にあって、
屠殺業に従事してくださっている人がいることを改めて考えさせられました。
その後、実際に被害を受けた農家の方のお話をうかがいました。
200頭以上いた牛を2日かけて殺処分されたそうです。
少し歩いたところに、周辺農家と合わせて、牛たちが1300頭も眠る土地も見せていただきました。

感染ルートが未だ把握されていない口蹄疫。
今回の感染拡大は、牛の1000倍も感染力のある豚に感染してしまったのが、大きな原因だそうです。
国や県の制度でも、生活面を保障する制度はなく、
宮崎牛のブランド力向上を受けて、
牛の畜産を始めた方の設備投資などにかけたローンが、
ちょうど始まる時期に今回の口蹄疫が起こったそうです。

自然を相手にする第一産業の難しさを、改めて教えて頂きました。
一刻もはやく復興されますよう、お祈り致します。

兵庫でも、口蹄疫発生を受けて、種牛を県内で分散して飼育することになりましたが、
こういった非常事態にも対応できる国の法整備や、
県の体制づくりのために、宮崎県の経験を生かし、発信して頂きたいと思いました。


はるよ