PS3新モデルについて一通り情報が出揃ったようです。

価格は39980円。
互換性はPS規格の互換性あり、PS2規格の互換性無し。
日本での発売日は11月11日。
現行型は10月17日より20Gは44980円、60Gは54980円へ値下げ。
同梱のコントローラはDS3ではなく、SIXAXISのまま。


以前のエントリ で書いた

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但し、一気に1万円程度の値下げとなると、値下げアナウンス直前に購入した
ユーザーが抱不満は相当な物になるでしょうから前述のPS2値下げのように
2,3ヶ月程度をかけて徐々に値下げを行う事があるのかも知れません。

若しくは、値下げが納得できるような現行機種との大幅な差別化が行われる
モデルが登場するかもしれません。

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という、部分が現実となったようです。
今回の新モデルの特徴はなんと言っても価格低下と引き替えに、PS2互換性を
とりさった事でしょう。

この思い切った新モデルの投入理由として、リリースでは
第一に「PS2互換性がそれ程必要とされていない」点と、
第二に「PS3ソフトウェアの充実してきた」という事を挙げています。
以降にその理由の真偽をチェックしてみる。



北米、欧州におけるPS2互換性の需要は少ない?
実際にPS2互換機能はどの程度の重要度を海外市場で持っているのか?
本サイトで掲載しているアマゾンのコンソール別シェアの10月1日週のグラフ
見てみると、それが比較的よく解ると思います。

日本市場では、PS2関連タイトルシェアが25%程度で推移しています。
これが北米10%程度、イギリス8%、フランス11%、ドイツ10%と、日本に
比べると半分以下と格段に少ない状況です。
特にイギリスの場合には、PS2が8%に対してPS3は14%程度で推移してシェア
が逆転しています。こういう状況からみれば、PS3発売当初よりもPS2互換性の
重要度が大きく低下しているのは事実と言っていいでしょう。

また、手持ちのPS2が故障した為にPS3へ買い換える場合よりも、PS2は健在だが
まだPS3が高い為に買い控えているという状況の方が多ければ、PS2互換機能の
潜在的な需要は更に下がる事になり、廉価版PS3の投入効果は上がるでしょう。



「PS3ソフトウェアの充実?」
北米、欧州では日本市場よりもPS2の勢いが衰えてはいますが、それでも
現段階でPS2互換性切り捨ては思い切った施策だと思います。
そこで互換性無しのPS3を普及させる為には、PS2互換性を上回る価値を
PS3新規タイトルで示す必要があります。そして、その役割を担うソフトが
PESとGT5Pという両タイトルなのかもしれません。

日本や欧州で高いブランド力を持つPES(日本版ウイニングイレブン)と
GTシリーズが、PS3新モデルとの相乗効果を引き起こす事が出来るか?
これがこの年末の注目点になるでしょう。
しかし、そのような相乗効果が期待出来る他のソフトが日本市場では
三国無双くらいしか見あたらない事を考えれば、まだまだ十分とは言えない。

PS3に限りませんが、ハードはソフトの支えがあってこそ。
PS3発売当初はAV面等のハード的な高性能を売りにしている部分が
大きかったが、今後はゲーム機としてのハードとソフト両面で盛り上げて
行く再出発点が廉価版PS3の発売という事なのでしょうから、更なるソフトの
充実に向けて環境を整えていく必要があるでしょう。



今後の日本での展開は?
今回、現行20G/60Gモデルに対して5000円の割り引きが設定されましたが、
PS2互換性を重視するユーザーは買っておく方が良いかも知れません。将来的には
日本市場のラインアップはPS2互換性が落ちる80Gモデルと、PS2互換性の無い40G
モデルの2つになる可能性もありますから。

但し、今回発表されたPS2互換性無しのPS3はあくまでも現状の市場動向に即した
モデルというだけで「将来に渡ってPS2との互換性を捨てます」という宣言ではない
でしょう。

SCE自体は、今後PS2向けに発売されるソフトについても、PS3で互換性が取りやすい
ように「標準化」を進めるという話もあります。それと、今後発売されるであろう携帯型
ゲーム機はPS2アーキテクチャの延長線上で開発される事は間違いないでしょう。
そう言った連携を考えてもPS2の互換性をまとめる必要性があるのかもしれません。
今更感はありますが、将来に向けてやらなければならない事なのでしょう。



新型PS3は現状で行える最良の策なのか?
PS2の互換性が必要な人とそうでない人の為に、明確な選択肢を用意したという事は
良い施策と言えます。しかし、一点だけ不満を挙げるとすると、それは振動型コント
ローラDS3が本体同梱されない事。

これは非常に痛い。振動なしと、振動ありコントローラの価格差はたった500円。
振動有りのコントローラを望む人にとっては、PS3購入後に余計な5500円の出費を
強いられます。これではせっかく廉価版PS3を投入した魅力が半減してしまいます。
そういうユーザーの為にSCEはDS3同梱のPS3パッケージを用意すべきでしょう。