言葉には限界がある…しかし、言霊(ことだま)という言葉があるように、時に言葉には言葉以上の力が宿る時もある。
だから、言葉とはいつも真摯に付き合いたいと思っている。もちろん言外で大切な事は沢山ある。でも、言と言外を対立したものと捉えるのは片手落ちではなかろうか…言葉を大切にすることは、言葉以外のことを大切にする為にも大切だと思う。
言葉を、その言葉のままに捉える事は案外難しい。例えば、「それはAではない」と言った時に「それでは、それはBですね」と返してきた人がいたが、それはその人の世界観の押し付けであることに、当人は全く気付かない。
「nonA=B」という公式が成り立つのは、その人の世界観にAとBという選択しか無い時だ。しかし、始めの発話者の世界観にはAとB以外にCがあるかもしれないし、Dもあるかもしれない。だからnonAと言った時には、それ以上でもそれ以下でもない。BかもCかもDかもしれないし、まだAでは無い事だけが分かっているだけで、新たなEを模索中なのかもしれない。しかし、受け取る方は、自身のフィルターをかけて、相手の言葉の意図を勝手に解釈してしまう…という事は、大なり小なり、よくある話ではなかろうか。
