私の文章にはね、
雨が必要なの
だから梅雨のシーズンは
パラダイスなのよ!
雷鳴や屋根を打つ雨音
曇り空は最高のキャンバス
滴る水と赤い雨傘
並んだ黄色い長靴と紫色の長靴
ひらりと揺れる小さな雫柄のレインコート
雨上がりの
水溜まりを踏む子どもたちの笑い声に
詩はかき消される
好きだった雷雨の夜も
轟く雷鳴にこどもたちが起きないかと冷や冷やするようになった
楽しみにしていた梅雨もどこかへ消えてしまった
子どもたちが嵐に取って変わってしまったようだ!
詩に耽る事を許されない日々
目の前の一瞬一瞬が駆け抜けていく
子どもたちの笑い声と泣き声が私を追いかけてくる
「もう寝よう」って私は布団に入っているのに
「綺麗なお部屋がママは好きだから」と寝る前にお掃除を始めるこどもたち
こどもの心理はわからない
「弱い必殺技」なんて言葉どうしたら思いつくの?
パイレーツオブカリビアンやピーターパンに影響を受け、紙で作った剣で戦い合う兄弟
そこに1歳の娘も参加する
なんて可愛いの!
紙の剣はもう何本も作られていてあちこちに落ちている
「よくできた」と1本の剣を見つめる次男は若頭の刀鍛冶のようだ
抱きしめる程にその成長を感じさせてくれ
掴めない雲のように果てなく想像は拡がっていく
私には失った娘もいる
生後1日後に亡くなった
なのでこの子たちは4人きょうだい
私が書くのはこどもたちの事ばかり
ごはんを作って食べさせて
ごはんを作って食べさせて
隙間時間には洗い物洗濯お掃除
今日の昼は天気が良かったので
洗い物を後回しにして
長男と外で追いかけっこをした
娘に靴を履かせたので少しだけ散歩に出かけた
そこかしこで顔を覗かせる花に春を感じた
1歳の娘にたんぽぽの綿毛をそっと渡した
横から長男がふーっと吹いた
なかなか飛んでいかなかった
長男の手には綿毛が握られた「綿毛の種!」
風が強かった
天道虫がいるよと教えると
「ぼくがつかまえよっか?」と
次男が両手で捕まえた
帰宅し洗い物をしていると
「ママ追いかけっこしよう」と長男に誘われた
さっきの追いかけっこが楽しかったかな?
「今洗い物してるからこれ終わったらね」
待たせてしまう事も結構ある
そのうちに兄弟で遊び出してしまい、その間に料理をしていると「ママ追いかけっこしなかったね」と後から言われてしまった
やっぱり遊びたかったね
時には我慢をさせてしまい
申し訳ない気持ちになる
そんな時は私の中に暗雲が立ち込めるが
こどもたちの元気な笑顔に照らされると
また復活するのだ
私の中の天気はこどもたちで決まる
なので外が雨でも雨どころじゃないっていうか
子どもたちの笑い声に
私の梅雨は吹き飛ばされていった
子どもたちが巣立ってしまったら
また梅雨に私は詩を浮かべるだろうか
そんな日を遠くに見据え
私はこどもの頭を撫で
笑い声と泣き声の渦の中
太陽でいたいと考える