二番目の問いかけは「当社にとって正しいことなのか?」を問うです。

 

有能な経営者は、株主や株価、社員、経営陣にとって正しいかどうかを考えないということです。

もちろん彼らの支持や了解が少なくとも必要です。

 

その企業にとって正しくない判断は、どの関係者にとっても正しくない判断ということです。

 

この問いかけをしたからと言って、必ずしも正しい判断がされるという保証はありませんが、いかに有能な経営者も、この問いかけを怠れば例外なく間違った決定をするとドラッガーは言っています。

 

これは「パーパス」に基づく経営と言っても良いと思います。基準がないといくら有能でも方針がぶれてしまうことがあるということで、そのブレが従業員の心を離れさせてしまう事になるのだ

と思います。

 

1,「何をしなければならないか」で自分のやるべきことの優先順位を明確にして、2,「当社にとって正しいこと」を徹底的に考えた後は3,「アクションプランを策定する」に移ります。

 

行動する前には、自分が進むべき進路を計画する必要があります。

・望むべき成果、

・予想される制約事項、

・将来における軌道修正、

・チェックを入れるタイミング

・時間の使い方

をあらかじめ決めておく必要があります。

 

まず「望むべき成果」を具体化しなければいけません。「今後一年半から2年の間に、私はどのような貢献が期待されているのだろうか?」「私はどのような成果を目指して努力すべきなのか」「また期限はいつまでなのか?」を自分に問いかけます。

 

次に、足かせになりそうな制約事項について検討します。「この行動指針は、倫理にかなっているか?組織内で受け入れられているのか?合法的か?組織の使命、倫理観、経営方針に矛盾しないだろうか?」を考えます。

 

これらの問いへの答えがノーであれば、間違った行動が導かれるばかりか、何の成果も得られないことは目に見えています。

 

アクションプランは、立てたとしてもそれに囚われる事なく、むしろ頻繁に再検討した方が良いです。

一つの成功から必ず新しいし機会が生まれるからです。これは、いかなる失敗にも当てはまります。

同じことが事業環境の変化、市場の変化、特に企業内の人々の変化について言えます。

したがって、計画書を作成する場合は、柔軟な対応が必要になることを見越しておくことが必要です。

 

さらにアクションプランでは成果を期待と照らし合わせてチェックする仕組みを設けておく必要があります。有能な経営者は大抵そのアクションプランに2つのチェックポイントを設定しています。

最初のチェックは計画期間の半ば、2回目のチェックは、計画期間の終わりごろ、次のアクションプランを策定する前にします。

 

最後にアクションプランは経営者の時間管理の土台にとなります。時間は経営者の最も希少かつ貴重な資源です。

アクションプランが無ければ、経営者は目先の緊急時に振り回されてしまいます。また、物事の展開に従って計画を見直すチェックポイントを設定していなければ、何が重要で、何がそうでないのかを判断することが難しくなってしまいます。

 

ここでの話はドラッガーの論文内なので、経営者について書かれています。しかし、主語を自分に変えれば「自分の生き方」をどう決めるのかに応用できると思います。

自分の「使命」を明確にし「真のwant to」を言語化することで「目的地」が決まります。そうすると「自分のパーパス」が定まります。「自分にとって何か重要なのか?」「何をしなければいけないのか?」「何を優先して行動するのか」が決まってくれば、「自分にとって何が正しいのか」がおのずと決まってきます。

 

これは、有能経営者を見続けてきたドラッガーが言っている事なので、試す価値は十分あると思います。