おっちゃん(前記事参照)の出陣式に行ってきました。
おっちゃんは毅然な姿で浴衣式の寝巻きを来て、下腰に巻いた紐がまるで祭りに行く粋なおっちゃんっていう出で立ちでした。
本当、点滴さえなければ祭りに行く…そんな姿でした。
おっちゃんの病室に顔を出したら
「おい、お嬢。早くからどないした?母ちゃんなんかあったんか?」
と心配そうに私の顔を覘いてきました。
「ちゃう、ちゃう、今日おっちゃんの出陣式やから激飛ばしにきたんや…」と言いながらまたまた、泣いてしまいました。
「こら!目ん玉流れ落ちるぞ!ワシは大丈夫や!」
「うん、わかってる。わかってるけど、祈っておくな!」
励ましに行ったはずなのに泣いてしまい…何しに行ったんだか…の私です。
そんな私を見て2週間前に同じく食道ガンの手術をし、退院目前のおじちゃんがやってきて、
「お母ちゃんはHCUで頑張ってるか?」
と声をかけてもらいました。
このように私を見て声をかけてくれる方々は、この病棟で知り合ったオカンの戦友です。
そして、今日、また1人戦友が戦に行きました。
どうか、オカンの戦友であるおっちゃんが見事生還しシャバの生活をまた楽しめますように…と祈るばかりです。
おっちゃんを見送ってから、私は帰るしかありません。
HCUには13時からしか面会に行けません。
今、通路向こうにオカンが痛みと戦ってるというのに、会うことが出来ません。
なんとももどかしいですが、帰宅して「千羽鶴」の練習をしようと思い帰宅してきました。
HCUになり、午前中は時間にゆとりが出来るようになりました。
さっきまで「千羽鶴」の練習で数羽作りましたが、姿勢の悪い鶴になってしまいます。
これって、性格に反映してるんか?というぐらい、鶴らしからぬ姿です(笑)
この鶴は、私の友達であり元同僚だった友達と元上司が発起人になり沢山の方に呼びかけてくれました。
1000羽の鶴を作るって、正直私や彼ら2人で思い描く期間内では完成できません。
なので、人海戦術で挑むことに致しました。
50羽を20本。
1人50羽として、私と発起人の彼らを除いて17本。
条件は、オカンのことをよく知ってくれてる人に願かけで折鶴を折ってもらうこと。
私は厚かましくも地元の友達に有志を募りました。
そこで、4人の友達が名乗りを上げてくれました。
本当、おおきに。
残り、13本。
彼は、オカンの仕事先(彼とオカンと私と私の旦那は以前同じ会社で働いてました)でオカンが可愛がりつつも、いたぶってきた後輩部下達にお願いをしてくれました。
もう、会社を辞めてしまってる子にも連絡をつけ、1人1人に連絡をしてくれました。
会社を辞めてしまった子からは
「え~!オカンが!!マジ!!ウソやろ?」とか
「kazumiちゃんは大丈夫なんか?」とか、沢山励ましや心配の言葉を頂きました。
そして、鶴の一声のように
「なんぼでも折るがな!足りないなら何ぼでも折るぞ!」
と言ってくれました。
ほんま、ありがとう。
こうして、後4本。
私はオカンの親友であったオバチャンの娘さんで私の幼馴染のお姉ちゃんに電話をしました。
彼女のお母さんは(オカンの親友)は既に他界してらっしゃいますが、お姉ちゃんに千羽鶴の説明しました。
お姉ちゃんも鶴の一声で
「折るで!折るさかいにな!なんぼでも言いや!」と言ってくれました。
こうして、後3本。
次に私は姉にお願いしました。
姉は確実な押さえ所。
もちろん即答OK。
後、2本。
オカン友達で次に親しかったおばちゃんの娘さん(この方も私の幼馴染です)に電話をしてお願いしました。
彼女は泣きながら
「kazumiちゃん、辛いやろ~に…。頑張れって言いたくないけど、頑張ってな…しっかり鶴に願かけるからね…」
と電話口で励ましてもらました。
後2本。
発起人の彼らが所属する部署で(男だらけ)50羽を作るということになりました。
後1本…と思っていたら、旦那から電話があり千羽鶴の話をしました。
旦那は
「なんで俺の名前がないねん?!俺も折るがな!」
こうして、オカンのために有志は1日で20人募りました。
すごいです。
皆、うちのオカンのために名乗りをあげてくれた方々ばかりです。
子供の頃、うちのオカンに怒られたり誉められたりしたした幼馴染から、オカンに弄られつつもオカンの手料理を食ってきた元社員だった子やバイト卒業して巣立ってた仲間。
そして、私を支えようとしてくれた私の地元の友達。
みんな、本当にありがとう。
きっと見事な千羽鶴が完成すると思います。
こうして、私はつくづく有難いと思います。
私が病に伏した時、バーチャルなこの世界からも私の為にお守りを送ってくれた友達や励ましをいつもくれた友達。
リアルでは、ご飯の配給をしてくれた友達。
子供の面倒を見てくれた友達。
私は何一つ、恩返しが出来ていません。
それなのに、また、オカンのことでお願いごとばかりしています。
皆さん、本当にありがとう。
オカンも私も友達に恵まれております。
運悪く、ガンになってはしまいましたが、皆の思いを詰めた千羽鶴を見てオカンはきっと「生きなアカン」と思ってくれると思います。
まだまだ、辛い治療が続くオカンですが、きっと勇気1000倍になるはず。
1000羽の鶴がオカンの勇気になって、オカンに生きるための活力と希望を運び届けてくれることでしょう。
皆、本当にありがとう。
見事完成したおりには、ここにて紹介させて頂きます。
只今11時。
おっちゃんの全身麻酔は完全に利いている頃。
今頃は切開に入ってるこの時間。
おっちゃん、頑張ってや!!
ガンなんかやっつけてしまえ!!