なんだか結局マイナ保険証ネタです。

 

3部作で終わりにしようと思っていたのに、国(というか、あのデジタル大臣?)がおかしなことをやるからまた書きたくなっちゃいました。

 

薬剤師ら1万人がサポート マイナ保険証利用促進へ

 

マイナ保険証の利用促進へ 薬剤師ら新たに1万人をデジタル推進委員に任命

 

薬局などで働く薬剤師や事務職員計約1万人をデジタル推進委員に任命したそうで。

 

くだらなさの極みです。

 

つまりは全国の薬剤師さんやらを自分の兵隊に仕立て上げ、国民を食ってやろうということです。
自分の業績を残すために、哀れなほど必死さが伝わってきます。

 

デジタル大臣の名前が入った立派な任命状欲しさ、お国のために働くという優越感、「デジタル推進委員」っていかにも国にとって重要な人間になれた感
そんなミーハーな気持ちでホイホイ応募した薬剤師、事務員がたくさんいるのでしょう。

 

端から見ているとくだらなさすぎるのですが、毎回毎回こんな子供だまし戦法に引っかかる人が多くいるんですよね。

 

逆にバカにされていることに気づかないのでしょうか。

 

どんなふうに応募するのか調べてみたら、どうも各都道府県の薬剤師会に薬局勤務の従事者は応募し、今度は日本薬剤医師会がそれをとりまとめてデジタル庁に提出しているようです。
国のために魂を売る人間のリストができあがる仕組みです。

 

さて晴れてデジタル推進委員に任命されると、こんなステッカーが送られてくるそうです。

 

 

あんなちっちゃな任命状とかシールとか、まるで小学校でがんばったときにもらえる小さな賞状だとか小さなシールのようです。

 

まぁわかっている人からしたら逆にありがたいかもしれません。
このシールが貼ってある薬局には近づかないことです。

 

「マイナ保険証登録についてしつこく案内しますよ」ってことを示しているのですから。
「マイナカード持ってこなきゃ嫌がらせするよ」を示しているのかもしれません。

 

どちらにしろとてもわかりやすくなりましたね。

 

そして今度は医療機関の事務員もターゲットにしているようです。
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河野デジタル大臣
「次は、それぞれの医療機関の事務をやられている方々にできれば推進委員になっていただいて、受付でしっかり声掛けができるようにお願いをしていきたい」
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医療機関の事務員、そんなにヒマじゃないですよ。
マイナ保険証でスムーズにいかないと、紙の場合に比べて特にやっかいらしいですから。

 

「人から認められたい」
そんな人間の心理を上手く利用している作戦にみえます。

 

それが大臣の名前が入ったちっちゃな任命状がもらえるのです。
「国から認められた」
そんな気持ちになるのではないでしょうか。

 

ちなみにデジタル推進委員って今回新たにできたものではなく、数年前からあるのですね。

 

デジタル推進委員の取組

 

デジタル推進委員へのご協力について(お願い)

 

こちらには「オープンバッジ」というご褒美があるようです。

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デジタル推進委員等には、デジタル庁からオープンバッジ(電子的な画像によるバッジ)を付与します。付与したオープンバッジはご自身の名刺やSNS等で利用できます。

オープンバッジについて
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くだらん。

 

デジタル推進員は登録者は5万5千人を超えているそうで。
こんなにも河野の子分がいるのか…。
いや、ただのミーハーがこんなにもいるのか…。

 

ミーハーじゃなく本気で「国のため」と思ってやっている人はそれはそれでヤバいです。
あんなにもポンコツカードであることを見抜けないのですから。
ポンコツカードのヤバさ、危険さをわからず推進してくるのですからやっかいです。
まだミーハーの方が何も考えていなくてマシです。

 

「保険証を廃止すれば事故は増える」 マイナ保険証で死亡トラブルが…河野大臣は厚労省に責任転嫁

 

こんなことが起こっても、コーノは「厚労省にお尋ねいただきたいと思います」と言うだけ。

 

ワクチンの事もそうですがあまりにも無責任すぎます。
こんなクソみたいなコメントだけで済ますのですから。

 

 

さて薬局がらみでもう一つネタを。

以前ブログにも登場していただいた西日本の(映画好きな)薬剤師さんから教えていただいた情報です。

 

病院行ってお薬もらっている人は感じているかもしれませんが、最近「いつもの薬がない」と言われることが増えていませんか?
出荷調整だとかなんだか訳のわからないことを理由に。
そこで違うメーカの薬に変えられたりします。

 

そこで今後理不尽なことが起きるようです。

 

調剤薬局でお薬をもらうと、明細にはいろいろよくわからない算定項目がずらっと並んでいますね。

 

今後注目して欲しいのが
「特定薬剤管理指導加算3」
です。

 

正確には
「特定薬剤管理指導加算3 ロ」
です。
(ロ←ろ です。イロハニホヘトのロ)

 

特定薬剤管理指導加算3

 

点数としては5点(50円)になります。

これ、

「医薬品供給不安定を理由に、前回と異なる銘柄で薬剤の交付することを説明した場合」
に算定することができます。

 

より詳しくは
「医薬品の供給の状況が安定していないため、調剤時に前回調剤された銘柄の必要な数量が確保できず、前回調剤された銘柄から別の銘柄の医薬品に変更して調剤された薬剤の交付が必要となる患者に対して説明を行った場合 」
に算定されます。

 

なんかおかしくないですか?

 

自分(患者さん)希望で薬を替えているわけではないのです。
安定供給できない製薬会社の都合じゃないですか。
それをなぜ患者さんに負担させる?

 

というかなぜそれが薬局の報酬になる?

 

「今までのお薬がなかなか入荷しないので違うメーカのにしますね」
それ一言で50円ゲットです。

50円ってささいな金額にみえるかもしれませんがチリも積もれば山となる。
医療業界にとって5点は大きな点数なのです。

 

こんな説明、当たり前の説明であり、報酬になることがおかしいです。

 

診療の現場では普通に説明していることですよ。
出荷調整している薬だとか、最近在庫がない薬だとかある程度情報は入ってきますので、処方する段階であらかじめ違う薬に変更して処方したりします。当然そんなときは患者さんに詳しく説明します。
でもそこには点数なんてつきません。

 

こんなバカげた算定が認められるなんて、薬剤師会あるいは薬局チェーン店・ドラッグストアが力を増してきていることの証ですね。
いまドラッグストアでも処方せん受付しているところはいっぱいありますね。
つまり上記の算定ができると、ドラッグストアの報酬も上がるわけです。

 

今や薬局チェーン店、ドラッグストアの役員はみんな金持ちです。

 

1億円以上の役員報酬42人に‐薬業界で増加、ウェバー氏は12億円

 

医薬品業界「役員報酬1億円以上」は50人…トップは20億円、上位5人が5億円超

 

上記はちょっと古いデータです。
今なんてもっとすごいでしょう。

 

結局は政治献金だなんだで、こういう診療報酬に手心つけてもらっているのでしょう。
官僚だとか診療報酬を決める委員だとかに接待だとか裏で何かやっているんじゃないの疑惑もわいてきます。
こんなバカげた算定が認められているのですから。

 

日本医師会も同じことやっているのですが、今や医師会は弱体化しています。
医業の診療報酬にうまみなんてまったくありませんし良くもなっていません。
医師会は政治家に相当バカにされています。
保険診療に未来はないと思います。

 

以前書いたかもしれませんが、グローバル企業は日本の医療を狙っています。
いずれ国民皆保険を解体し、医療をビジネスの場にしようとするのではないでしょうか。
自分の勝手な想像ですが、そうはいっても国民皆保険がすべてなくなるということはないかと思います。
でもかなり縮小されるような気がします。

 

重い病気になってしまったら、お金がないと満足な治療が受けれなくなるケースは増えるでしょう。
(もちろんここには外資の生命保険会社がさらに日本市場を独占しようと狙っています)

 

ですからやはり病院に行かなければならないような事態にならないことが大事です。
病気にならないことが大事ということです。

 

健康を維持するためにはどうしたらいいのか、そういうことを各人がみんな学ばなければなりません。

 

じゃないと本当に国に殺されます。
すでに「国民を大事にしていない感」を強く感じますしね。