以前ブログでもちらっと紹介したのですが、新しいリポソーマルグルタチオンサプリについてです。
「グルタチオン」一般に関する情報(効果・効能)も記載していますのでぜひご一読してみてください。

 

今回ご紹介するサプリの一番の特徴は「常温保管」で良いことです。

 

「え?常温で本当に大丈夫なの?」
と心配になりますよね。

 

そこはご安心ください。
このサプリメントを使用した効果についての査読済み論文がしっかりとあるのです。

 

Oral supplementation with liposomal glutathione elevates body stores of glutathione and markers of immune function
Eur J Clin Nutr. Author manuscript; available in PMC 2019 Feb 25.

 

上記の日本語訳は
「リポソームグルタチオンの経口補給はグルタチオンの体内貯蔵量と免疫機能のマーカーを上昇させる」
です。

 

リポソーマルグルタチオン摂取によって
・酸化ストレスバイオマーカーの減少
・リポソームGSH(グルタチオン)を投与すると、免疫機能マーカーが増強され、NK細胞の細胞傷害性は2週間後までに最大400%上昇し、リンパ球増殖は2週間後に最大60%上昇した。
という結論が得られております。

 

結論として、
『リポソームGSHを毎日投与することは、GSHの貯蔵量を増加させ、免疫機能と酸化ストレスレベルに影響を与えるという有効性を支持するものである。』
と書かれています。

 

グルタチオンとして確かな効果はあるようです。

 

ちなみに上記論文はそのサプリの効果だけでなく、グルタチオンの知識としてもわかりやすく書かれています。
Google Chromeなどのブラウザで開けば自動翻訳してくれたりしますのでお試しください。

 

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絶食時などシステインレベルが制限されているときには、GSHレベルが枯渇する可能性がある。GSHの枯渇は、免疫機能の低下や、生体外物質や酸化物質に対する感受性の増加など、多くの有害な影響を及ぼす。GSHの最適な組織レベルを維持することは、健康を維持するために重要な因子であると考えられており、GSHレベルの低下は、がん、心血管疾患、関節炎、糖尿病などの疾患リスクの増加と関連している。

 

GSHの増強は、GSH欠乏に関連する疾患の治療や予防において、重要なアプローチとなる可能性がある。食事からのGSH摂取が血中濃度の上昇やがんリスクの低減につながるという研究は、この目的のために経口GSHを使用することを支持している。実験動物を用いた研究では、経口GSHは生物学的に利用可能であり、血中および組織中のGSH濃度を高めるのに有効であること、また、加齢に伴う免疫機能の低下、インフルエンザ感染、がんを予防できることが実証されている。最近の臨床試験では、GSHを毎日経口補給することで、口腔頬側細胞やさまざまな細胞内外の血液区画のGSH濃度を高める効果があることが実証された。

 

(考察のところでは)
リポソームGSHヒト経口投与によりGSHの体内貯蔵量が増加することが初めて示された。リポソームGSHは2つの用量(500および1000mg/日)で有効であり、その効果は早ければ1週間で認められた。さらに、リポソームGSHは、酸化ストレスのバイオマーカー の減少や免疫機能の向上など、GSHに関連するいくつかのパラメー ターにプラスの効果を示した。最後に、リポソームGSHは忍容性が高く、投与による副作用は見られなかった。規模は小さいが、本研究の結果は、経口リポソームGSHを、疾患の治療や予防に用いるための組織GSHレベルを高める介入戦略として用いる可能性を支持するものである。
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やはり一番の注目は以下の結果でしょう。
『ナチュラルキラー細胞の細胞毒性 溶解率の平均値の増加は、2週間後と4週間後の両投与群で観察され、低用量群と高用量群では、2週間後にそれぞれ400%210%という最大の増加が観察された(P<0.05)。』

 

 

上のグラフが「リンパ球の増殖」を示し、下のグラフは「NK細胞の細胞傷害性」を表しています。
NK細胞の機能(攻撃性)が200~400%もアップするなんて驚きの結果です。

 

「投与による副作用は見られなかった」とも書かれていますが、これも大事なポイントです。やはりグルタチオンは安全です。

 

上記研究結果はリポソーマルグルタチオン一般に言える効果になりますが、ちなみにこの研究に使用されたリポソーマルグルタチオンサプリは「Tri-Fortify」というものになります。
そこで「Tri-Fortify」のご紹介です。

 

上記はチューブタイプで、236.6ml入りです。
実物は結構でかいです。
1回の使用量は小さじ1杯(5ml)で、を舌下に30~60秒間保持してから飲み込みます。
5mlに450mgのグルタチオンが含まれています。
1日1回の摂取なら47~48日分になります。
当クリニックでは1本18,000円(税込み)の販売となります。
海外では88~94ドルで販売されており、関税10%や海外からの送料を考えると結局よい値段になってしまいます。
もっと安いかなと思ったのですが、結構な値段でした。

 

 

上記は5mlずつの小分けに包装されており、20パック入りです。
持ち運びにとても便利です。
しかも常温で良いので、QSS社のリポソーマルグルタチオンのように保冷バッグ等用意する必要がありません。
旅行や出張には便利ですね。
当クリニックでは1箱14,000円(税込み)での販売となります。
結構割高ですね。

 

ちなみにQSS社のリポソーマルグルタチオンは、1プッシュ0.5mlで、2プッシュ(1ml)中に100mgのグルタチオンが含まれています。
カタログには推奨摂取量として『一般的な抗酸化剤または解毒保護では、1日8プッシュ(グルタチオン400mg)を使用してください』と書いてあるんですね。
最初に紹介した論文でのデータをみても、ほぼ妥当な量だということがわかります。
理想は10プッシュ(500mg)となるのですが、それだとQSS社のリポソーマルグルタチオンは1本で10日しか持ちません。

 

Tri-Fortify1回分(5ml)にグルタチオンが「450mg」含まれています。
QSS社のリポソーマルグルタチオンだと「9プッシュ」分に相当する量が、Tri-Fortify1回分(5ml)で済むんですね。

 

ちょっとせこいかもしれませんが計算してみました。
QSS社のリポソーマルグルタチオン1本には、グルタチオンが合計5,000mg
Tri-Fortify個包装タイプ(20包入り)には1箱分にグルタチオンが合計9,000mg
Tri-Fortifyチューブタイプ1本にはグルタチオンがなんと合計21,294mg分入ってます。

 

そう考えると「Tri-Fortify」は結構割安かもしれません。
特にチューブタイプはかなり割安です。

 

ただ、QSS社のリポソーマルグルタチオンはより吸収効率が良い可能性もあり、上記よりも少ない摂取量で結構な効果を示す可能性もあります。
実際1日10プッシュもやらなくても効果を実感されている方が多くいますから。
お肌に塗れるのも利点の一つです。

 

さて、「Tri-Fortify」を実際に試してみました。
5mlずつの個包装タイプのものです。
まず、舌下に投与するのが非常に難しいです。
QSS社のような液体ではなく、どちらかといえばドロッとした感じのサプリメントです。
いちごにかける練乳のような感じです。
あれよりもさらにドロッとしていて濃い感じ。
コツをつかめばうまく舌下投与できるようになるのかもしれません。
しかし1回分5mlというのは結構な量で、これを1回で舌下投与というのはかなり困難です。
絶対に舌下に収まり切りません。。
何回かに分けて摂取する必要がありそうです。

 

このサプリはオレンジ味とスイカ味の2種類があるのですが、スイカ味を試す勇気がなくオレンジ味のみ仕入れました。
オレンジ味はぜんぜん問題ないです。
ただただいろいろがとにかく「濃い」
そんなイメージです。
いかにも濃縮されているぞって感じ。
こんな感じですから、お肌に塗るのはためらわれます。
しかし濃いだけにとても効きそうな感じです。
個包装タイプは経口摂取したあと、その袋を搾り取るとわずかに出てきます。
それをすくい取って、シミのあるところなどに塗ると良いかもしれません。
ただし濃いだけあって、ベタベタする感じはあります。

 

またTri-Fortifyにはアルコール成分は含まれていないので刺激性はありません

 

摂取の仕方ではQSS社の方に軍配が上がりそうです。今のところは。
慣れているからというのもあるかもしれませんが。

 

ちなみに1ml中に、QSS社の方はグルタチオンが100mg含まれ、Tri-Fortifyの方は90mg含まれています。
Tri-Fortifyは濃いから1ml中に含まれるグルタチオンも多いのかと思ったらそうでもありませんでした。
「濃い」のは、常温でも安定したリポソーマルグルタチオンを提供するための技術のせいなのかもしれません。

 

効果のほどは…自分はまだわかりません。
まだ「Tri-Fortify」を使い続けているということでもなく、やはり慣れたQSS社の方をさっと使用してしまうので。
QSS社は即効性も結構感じられましたが、即効性・効果については自分ではまだ評価できていません
100%「Tri-Fortify」に切り替えるのも勇気がいるので…。
ただ上記で紹介した論文のように、しっかりとデータはあるので効果は問題ないかと思われます。
夜はしっかり寝れた感はありました。
起きた時のスッキリ感があるというか。

熟睡感はTri-Fortifyでも十分得られそうです。

 

また看護師さんに早速使ってもらいました。
体感しやすい体質なのでよくわかります。
飲んだ直後、少ししてから「なんかいい感じ」との感想。
「頭の芯が、しっかり、スッキリした感じ」
と言うのです。
飲んで10分やそこらくらいだったと思います。
ひょっとしたら即効性もあるかもしれません。

 

自宅ではQSS社のリポソーマルグルタチオン、お出かけ時は「Tri-Fortify」
みたいな感じで使い分けてもいいかもしれません。

 

個包装のTri-Fortifyは1回量がグルタチオン450mgにもなるので、こまめに摂取という微調整ができません。
チューブタイプなら1回量5mlと言わず、ちょこちょこ摂取はできますが。
ただチューブタイプはかなり大きく、持ち運びには不向きです。
それにスプーン的なものも必要です。

 

1日1回のベースにTri-Fortify、それ以外のシェディングを強烈に受けたときなどの頓服的な補充用にQSS社のリポソーマルグルタチオンという使い方も良いかもしれません。

 

QSS社のリポソーマル化の技術もすごいですし、吸収効率であるとか、摂取後の血中濃度などのデータも立派な結果が出ており品質は良いものです。
どっちも良いものではあるので、なかなか甲乙つけがたいですね。

 

摂取量に上限は特にありませんから、いろいろな使い方を試してみてください。

 

現在クリニックに在庫はいくつかありますが、数は非常に限られております。
注文のタイミングによっては輸入での対応となるためお待ちいただくことになりますのでご了承ください。

 

さて、上記論文のところでも紹介しましたが、論文にはこのように書かれています。
・GSHの最適な組織レベルを維持することは、健康を維持するために重要な因子。
・GSHレベルの低下は、がん、心血管疾患、関節炎、糖尿病などの疾患リスクの増加と関連している。
・(実験動物を用いた研究では)加齢に伴う免疫機能の低下、インフルエンザ感染、がんを予防できることが実証されている。

 

それぞれの根拠となる論文もしっかりと参考文献として提示されています。
「やはりグルタチオンは健康維持のためには必要不可欠なもの」だと言えるのではないでしょうか。
そして安全性も高い。
いつかその根拠となった論文も紹介したいと思います。