プシュー理論。

 

なんだか訳のわからない理論ですね。
はい、勝手に自分と看護師さんがネーミングしました。

 

実は世間でワクチン接種者が増加してから、「接種者の採血、点滴をするときにシェディング症状が出やすい」ということに看護師さんが気づきました。

 

なぜか針を刺した瞬間、あるいは針を抜いた瞬間にほぼ確実にシェディングを受けるのです。

 

てっきり血液が悪さしていたのかと思っていたのですが、どうもそうではないらしい。

「針を抜き差しした瞬間」なのです。

 

まるで風船に針を刺したときに、中の空気が一気に拡散されるような感じです。
プシューと何かが出てくる感じ、とのことで「プシュー理論」です。

 

一体これはどういう原理なのか皆目見当もつきませんでした。

 

しかし以前、メールをいただいた内科医の先生(ニオイもシェディングもわかる先生です)からヒントをもらいました。

 

『皮下に揮発性ガスが充満していて針で穴が開くと針の周りから出てくる!?』
『ご遺体は条件によっては腐敗してそのガスでパンパンに膨れるじゃないですか。ありえなくもないかなあ、と。』

 

なるほど、これだ!と思いましたね。

 

これなら針を抜き差しした瞬間にシェディングを受ける説明がつきそうです。
まさにプシューって感じにガスが出てきそうです。

 

ガス、ニオイが何か出てくる。
しかも、採血です。
当然とっても近くで行います。
そりゃ影響を受ける可能性は高そうです。

 

実はこの理論を提唱した(といっても自分たちの中でだけだけど)のはもう半年以上前になるかもしれません。
いつか書こう書こうと思って、なぜか書いてきませんでした。

 

実はこっそり、あの高級ニオイセンサーで、採血するときにその刺入部にセンサーを近づけて測定しようかと思ったこともありましたが、あまりにも怪しい行動なのでいまだ実現できていません。

 

看護師さんなどで、同じような経験の方いらっしゃいますかね?
採血や点滴の時に特にシェディングを強く受ける感じがするとか。

 

いつ誰からシェディングを受けるかわかりません。
そのため採血のときは、ゴム手袋はいてマスクして、ゴーグルもしています。
さすがにガウンまでは着ませんが。
今まで何もしてこなかったのにガウンまで着たらさすがに怪しまれますから。

 

しかし今や医療従事者は、やはり基本に立ち返ってスタンダードプリコーション(標準予防策)は重要かもしれません。

 

シェディング症状に気づいてから、一体どんなときにどんな症状が出るのかとか、ずっと観察してきました。
なんならいろんな患者さんと接しますから、シェディング症状を観察するには絶好の?仕事・環境です。
そして訪問診療では、2週間に1回、あるいは月1回定期的に同じ患者さんを診察します。
あるときはこんな症状だったけど、別の日は違う症状ってこともあるし、これまでは匂わなかったのに突然あるときから匂うようになったということもあります。
人混みで不特定多数の人がいるところで受けるシェディングだとパターンはつかみづらいので、やはりこの訪問診療という舞台はシェディングを観察するのに絶好の環境かもしれません。

 

なんなら「シェディングノート」をつけているくらいです。
ぱっと見、「エンディングノート」みたいですけど。
どういうときに誰がどんな症状を呈したか記録しています。

 

症状の出方、種類などはいろいろありますし一定しないことも多くあります。
時期で症状が変わることもあります。
でもたくさん経験していると、やはりパターンが見えてくるのですね。

 

そのうちの一つが、「採血・点滴時のシェディング」です。

 

汗あるいは呼気成分からもシェディングを受けるのです。
皮下にたまっているごくわずかなガス成分が影響していてもおかしくありません。
死体でもあるまいし、ガス壊疽でもあるまいし健常人の皮下にガスなんてあるわけないだろうと思われるでしょう。
確かに検査でわかるほどの、画像に写ってくるほどのガスなんてたまってはいません。
しかし、接種者の血液あるいは接種者がいる空間にVOC(揮発性有機化合物)が検出されることもあるのです。
極微量にしろ、皮下にあってもおかしくないように感じます。
スパイクタンパク工場と化してしまっている場合はなおさらのことです。

 

シェディングを感じる身としては、医療現場というのは結構過酷な現場かもしれません。