前回の続き
いよいよ
大人の番がまわってきた
演奏のトップバッターは
Kさんと演奏する
「美女と野獣」だ
イントロで手が震えるか
と思ったが、大丈夫
足もちゃんと地についている
ペダルも踏める
イントロは落ち着いて始まった
そこからメインへ入る
(ここからは演奏録画を見ての実況だ)
伴奏の私は意気揚々と始めたようだ
その勢いの余り
気持ちゆっくり演奏しようと話した割に
少々早い気がする
次のシーンへ入る前に一呼吸置き、
つなげることが出来た
ここからは早まったテンポを少し落とし
弾ける感覚になった
メロディーのKさんは
子どもの時から久々の発表会とあって
とても緊張したらしい
最後は静かにきれいに終えた
(ふう~ひどい間違いなく弾き終えた)
と安堵した
大人の演奏は続く
事前に、完璧な演奏を聴きあった仲だ
あらっ?という箇所はわかる
だけど、みんな最後まで
立派に弾き終えた
さあ、私の番がやってきた
一礼をし、席に着く
一呼吸し、肩を下し演奏を始めた
イントロで
あっ音が外れた・・
まだ大丈夫、気にするな
最初は良いのだ・・・
緊張は中間でやってくるのが
身に覚えのあるパターンだ
今回もそうだった
中間で
いつもはスムーズに流れるところなのに
左手の位置が迷子になる
でも大丈夫だ、
メロディーは頑張って続いている
そこへ追いつくのだ
となんとか元へ戻す
よし、調子も戻ってきた
このまま安堵せず進むべし
気にゆるみが精神のゆるみになる
もう少しだ^^
と思ったらだめだ✖
と経験から自分に告げる
そうして気を引き締めたまま
最後を迎えた
正しい音で終えることが出来た
良かった~
一礼し、
舞台から去ろうとすると、
再び名前が呼ばれる
そうだ
このままラストの連弾が
続くのだった
続く