★一番頑張ったのはNちゃん★


今年は緊急事態宣言があり、お参りをお断りする口実ができました。

 3回忌が済むまでは、

お参りして下さる方々のお気持ちを優先しようと 

受け入れてきましたが、

私は訪問客を苦痛と感じていました。 

 

そう感じてしまうのは、長時間滞在されると、

今の話し、これからの話し、

そして最後には 愚痴を聞かされる事になる。

娘には「これから」がないのに。 

楽しそうに話す方の前で、

悲しみを隠して笑顔で聞いている私。

つらいです。 

 

ですが、娘が通った中学の担任の訪問だけは

今年も受け入れました。

 娘の「あの頃」のお話しを聞かせて下さった。

 娘を幸せにしてあげられなかった、と思っていた私に

先生は

「N ちゃんはご家族に、たくさ ん幸せをもらっている」と、

そして「N ちゃんを見ていたらご家族の愛情がわかります」

そ う言って、在宅看護の様子を

「お母さんは凄かった」

「 お母さんだから出来た」と言って下 さったことで、

母親として認めてもらったような気がしました。

 

 そしてあの頃を知っている先生と一緒に涙を流しました。
 
一番、頑張ったのは N ちゃん。

そして家族で頑張った 1 年 1 ヵ月。

 14 才で旅立ってしまいました。 

 

粘土細工が得意なNちゃん。

カメの形をしたパンを作りました。

亀のメロンパンで「かめろん」です