あの日、火葬場で、骨になったらあかん!!と泣き叫んで
夫に取り押さえられた。
 
私をこの世に引き留める者、物、何もない。
後を追いたいという私に夫が言った
『わかった。そうしよう。ただ、きっちりとAちゃんの供養して
天国にたどり着いたとわかってからにしよう。』
 
そうだ・・・Aちゃんが天国にたどり着けるように、供養をしなければ・・・
供養というもの、いつまで続くんだろう。
3回忌までだろうか。
それならあと2年、生きないといけない。
そこから先、自分がどんな生活してるかなんて
ましてや6年先なんて、想像もしたくなかった。
 
 
7回忌。
この6年間、長かったようにも、とても短かったようにも思う。
まだまだつらい。
娘と最後に行ったレストランには近づけないし
通った高校の制服を着ている女の子を見ると、逃げ出したくなる。
平気な顔してても、突然泣き出したくなる。

でもいいの。
辛くても、泣き叫びたくても、娘を忘れることなんてできないから。
 
苦しく出口のない真っ暗闇にかすかな光を差し込ませてくれたのは
同じく、子供を亡くしたお母さんたちだった。
一緒にご飯を食べて、抱き合って泣いて、
時には笑えるようになり、お寺巡りをするようになり
時にはそう遠くないおひとり様老後計画を語り合ったりしている。
本来なら出会わなかったはずなのに
ずっと昔からの心許せる友達のように思える人たち。
出会わせてくれたのは、天国にいる子供たち。
 
Aちゃん、お母さんは、まだまだ泣き虫だけど、ひとりぼっちじゃないよ。
Aちゃんのお話をできる仲良しができたよ。
あとすこし、この世で修行して、
この人がAちゃんのお母さんですよと、天国で紹介してもらえるように
いちにち、いちにち、積み重ねていくね。