恋愛小説「スモール♥ハッピー」 第6話 第2章「風邪」
「お母さんは??」
父が言った後、
シーンと静かになった。
「えーーーーーっと・・・・。
お母さん・・は・・。」
実李がごまかそうとしている。
実李は、美紀をちらっと見た。
一人で嘘をつくのは心細いのだろう。
どういう嘘を突こうか迷う二人。
「あーー。ごめんごめん!」
奥の部屋から出てくる私。
「奥の部屋、掃除しててさっ。」
もちろん嘘。
父はだまされている。
へへっ、だまされ奴だな。
心の中で悪魔が笑う。
「・・あっ。ごめん!買い物行ってくる!」
「えぇ、今あ?」
「ごめん!すぐもどる!」
私はしぶしぶ外へ行かせた。
「わ・・私も!」
「そういえば、今日漫画新発売日!」
子供全員が理由をつけて外へ出る。
ちょっと不自然だ。
何かをたくらんでいるのであろうか。
・・いや、たくらんで・・・は悪いか。
みんな出かけてしまい、
部屋は二人きりになってしまった。
ずっと静かに座っているだけ。
「・・ね、ねーー。」
「ん?」
声をかけただけで何をしゃべるかも決まっていない。
どうしよう・・。
何かしゃべらなきゃ!
何か話題はない?
「・・なんでここに来たの?」
・・・ハッ。
あぁ~、もう!
何言ってるの、私!!!
「なんでって・・
子供たちの顔も見たいし・・・。」
だんだん暗い話になっていく。
・・私のせいだけど。
「・・・・私は会いたくないの!
もう終わりにしたいの!!!
・・いつになったら離婚届に
ハンコを押してくれるの??」
続く