恋愛小説「スモール♥ハッピー」 第5話 第6章「あの人だけ」
私は左手で
夢羽揮の手を離した。
「・・・気やすく・・・。
触らないで。」
そっぽを向く私。
「ご・・、ごめん。」
私は。
あいつなんか好きにならない。
夢羽揮なんて好きにならない。
「・・・じゃ。
・・・・・無理すんなよ。」
そう言って、
夢羽揮は教室を出て行った。
私は、
机にひじをついた。
そして、ため息をつく。
すると。
また、夢羽揮の言葉が
頭の中で回った。
やめて・・・・。
お願い・・・・・っ。
もう。
夢羽揮のことは忘れて!!
心の中で叫んだ。
・・・・私は。
戒既(かいき)くんだけ。
好きで良い。
戒既くんだけ愛せれば。
戒既くんが
私のことを見守っていてくれれば。
それでいい。
それでいいんだから・・・。
私は窓から外を見上げた。
続く