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またしても下向き、どこで転換する?
1.日経平均は3日続落、朝方に700円近い下落場面も
2.円高を嫌気、下げ一巡後切り返すも後場売り直される
3.米雇用統計前で買い手控え、半導体関連の下落目立つ
4.食品、倉庫など内需株は強く、33業種中15業種が上昇
5.値上がり・値下がり銘柄数が拮抗、売買代金は4兆円台
前日の米国市場では、NYダウは前日比38ドル高と反発した。米景気先行きへの警戒感がくすぶるなか、一部の銘柄に自律反発狙いの買いが向かった。
東京市場では、前日に続いて売り優勢の地合いとなったが、売り一巡後は押し目買いが入り日経平均株価はプラス圏に浮上する場面もあった。一方、上値では戻り売りを浴び後場は再び下値を模索した。
5日の東京市場は、半導体など主力株中心にリスク回避ムードが強かった。前日の米国株市場では主要株価指数が高安まちまちの展開で、過度な不安心理が後退したが、外国為替市場で急速に円高方向に傾いたことが嫌気される形で輸出関連株に売りがかさんだ。今週末に発表される8月の米雇用統計を前に買い向かう動きは限定的なものにとどまった。特に、半導体主力株が下げ止まらず全体相場の足を引っ張り、日経平均は朝方に700円近い下落をみせる場面もあった。一方、食料品や倉庫、鉄道、建設といった内需株には高い銘柄も目立った。業種別では33業種中、15業種が上昇している。また、中小型株が相対的に強さを発揮し、プライム市場の値上がり銘柄数と値下がり銘柄数は拮抗している。売買代金は前日の水準には届かなかったものの4兆円台に乗せている。