日曜日、朝から良いお天気![]()
桜は前日の雨ですっかり散ってしまい、地面をピンクのじゅうたんのように染めていた。
主人と娘は、以前から約束していた映画を観るために、お昼前に出かけるという話だった。
いつもより、早いお昼
炒飯とわかめスープを準備。
娘が、台所から、テーブルへと配膳を手伝ってくれる。大体、運び終わったところで席につこうとして異変に気がついた。
テーブルが水びたし![]()
主人も私も娘も、台拭きを取りに行き、それぞれ黙って拭いていた。誰も、無用に声を荒げることもなく、淡々と行動する。
ひとしきり、テーブル上の水分をふき取り、静かに昼食が始まった。
食事が終わって、娘にどうしたのかと尋ねた。
「スープのお椀を置こうと思ったら、
炒飯のお皿とお茶のカップの間が狭かったの。
カップをお椀でずらそうと思ったら、
カップが倒れちゃった。」
「あぁ、自分としては、想定外だったワケね。」
と、私が納得したら、娘は、苦笑いを浮かべていた。
うちでは、こういった場面で、主人が声を荒げたり、怒りだすことはない。静かに対処し、何事もなかったかのようにしている。
おそらく、他のおうちでは、父も母も、烈火の如く怒り、コトの収拾がつかなくなることは多いのかもしれない。
しかし、うちでは、失敗した後、娘が同じ失敗を繰り返すことはない。おそらく小さい頃から、肝に銘じることがあったからだと思う。
主人は、娘のコトを無用に叱ることはないし、いつも静かに話しかける。
娘が、2~3歳の頃、お片付けをしない時期があった。娘は少しずるくなり、やらなくても済むだろうとか、自分がやらなくても親がやるだろうと、思っていたのだろうと思う。
主人は、娘に
「片付けろ
3回言って、やらなかったら捨てるからな。」
と、注意した。
娘が出しっぱなしのおもちゃを片付けるように、主人は静かに様子を見ながら話をした。しかし、娘は、片付けることをしなかった。主人が注意して、3回目、尚も片付けようとしない娘を見て、主人は、
「3回、片付けろと言っても、片付けなかったよな。捨てられても文句は言うな。」
と、幼い娘に説明して、片付けてもらえなかったおもちゃを全部、ゴミ箱に投げ捨てた。
娘は、コトの重大さに気付き、泣き叫びおもちゃを拾いだそうとしたが、もう遅かった。
感情的になりやすい私とは、正反対で、主人は理路整然とコトを進める。
そんな環境の中で、娘は常に色々なコトを考えながら成長してきたように思う。
学生生活をおくるうえで、友人たちが自分勝手な解釈で、人を平気で傷つけたり、裏切ったりする様子を見て、娘なりにキチンと判断し、行動し始めていると感じている。
