昨日は祖父の五十年忌の命日だった。


五十年忌法要としては、私達がこの時期に帰省できないことと、弟の次女が高校受験が重なるということで、昨年の夏休み、私達3人が帰省した時に、行った。


父は五十年忌を三回行ったことになる。


実母が三歳(私の父)の時、腹膜炎で他界。

継母が十代で結核、脊椎カリエスで他界。

父が24歳で他界。


母と結婚した時は、ひとりっ子の父は身寄りがなかった。


今回、祖父の命日にお坊さんに来ていただき、読経していただくことになっていた。


私は、事前にお供えの花のアレンジメントを手配しておいた。


昨夜、電話をしたら、二人ともとても喜んでくれていた。


いつも電話に出ない父が電話で


「今日は、ありがとう。いい命日だったよ。五十年忌が三人分やっと、終わった。若いころから苦労してきたんだ・・・。」


と、口の重い父が涙声でポツリ、ポツリと話しをした。


「うん、おじいちゃんもおばあちゃんも、今まで頑張ったねって、喜んでくれてると思うよ。」


って、言った私も涙声になっていた。


花をひとつ送っただけだったけど、父も母も嬉しかったらしい。気持ちが届いたと安心した気分になった。


おじいちゃんやおばあちゃんの分まで、二人で仲良く暮らしてほしい、そう願っている。