上山市裏町字大石蔭への清掃工場建設を市が断念したというニュースがあちらこちらで報告されていますが、我が家にも「蔵王スター・タケダワイナリーを守る会」からわざわざお手紙が届きました。

 

ワインのきらめき ~我が家のドリンキング・レポート~-顛末報告


昨年6月の時点で、「守る会」に集まった著名が1万名以上。「清掃工場構想の撤回を求める会」が集めた数が4千名強だったのを考えると、タケダワイナリーというブランドがこの問題にいかに大きな一石を投じたかが判ります。

 

建設反対の著名をした人達全員もしくは全世帯に報告の手紙を出しているのだとすると、切手代だけでも人数or世帯数×80円も経費が掛る事になる。

全国から寄せられた応援の輪に対する感謝の気持ち・けじめなのでしょうが、今のご時世こういう形で誠意を形にするよりも、もっと定期的な状況報告、情報発信の方が大事なのだと思います。それが可能なネット社会です。私なんかこの問題を知ったのが昨年2月の初めで、それから2ヶ月後 にはもう文句垂れてました。

  

我が町大磯なんて、葬儀場一つ建てるので揉めてます。隣町の同じ国道1号線沿いの葬儀場は常々利用しているくせに。

結局のところ山形のこの問題も、物事を決めるプロセスや仕組みの問題を改善しないと同じ事を繰り返す。 

 
建設計画は撤回となりワイナリーは存続。ただそれだけの為に著名した多くの人にとってこの問題はめでたしめでたしです。近隣の住民にとって肝心の問題は何にも解決していませんが。

 

 

 

上記の問題には何一つ触れていないタケダワイナリーのHPですが、放射性物質検査に関する報告が載っていました。

 

現時点で供し手が実現できる、最も重要なデータの"見せる化"。

 

サントリーみたいな大企業が自社畑の調査をするのとは比べ物にならない、重い経費負担の筈。

たまたま引き合いに出したサントリーですが、この会社の放射性物質検査に関するその場限りの「ちゃんとやってますから安心して下さい」的な「お知らせ 」とは雲泥の差の、誠意ある詳細データ。

情報に誠実であるとは、こういう事を指すんだというお手本のようです。

 

今回の清掃工場建設計画に際し、ワイナリーの廃業も考えたという岸平さんの真摯なる姿勢が、こういう所にも表れているのを見て、改めて感服しました。

 

ある意味山形の宝のようなこちらのワイナリーがその価値を維持する為のこういった取り組みに、満足な支援も出来ない市だか県は、やっぱり大事な事が判っていない気がします。