多くの飲み手にとってそうであるように、造り手側にとってもピノ・ノワール、それもブルゴーニュのピノ・ノワールは特別な思いを寄せたくなる品種であり土地であるのでしょうか。アンリ・マリオネ氏がわざわざムルソー産のピノ・ノワールを入手しロワールで醸造したというこちらのワインが気になっていました。アンリ・マリオネといえばプロヴィナージュ 。あんなワインを生み出す造り手が、ブルゴーニュ産ピノ・ノワールでどんなワインを仕上げたのか・・・
急に思い立ってネットで検索したところ、今までお付き合いの無い地方のワインショップでしか売っていない。
そこで輸入元の出水商事さんにメールで伺ったところ、関東近辺の納品先を数店教えて下さいました(出水商事様、迅速かつ丁寧な対応、ありがとうございました!)。
その中の1軒、灯台もと暗しの東急東横店で売っていたこちらのワインを早速購入致しました。
飲んだ日:2010/12/24
国・地域:仏ロワール
Vintage:1999年
銘柄:"Le Batard de Marionnet"(赤) ぶどう品種:ピノ・ノワール
ランク:VdF
造り手:Henri Marionnet
輸入業者/購入店:出水商事(株)/渋谷東急東横店
価格:\3,800
購入日:2010/12/24
飲み頃度/幸せ度:今でも十分に/う~ん(★★)
赤黒くてグラスの先を見渡せないような濃い色合いと、過熟感のある厚めの果実味。いきなり予想だにしなかった味わい。
2003年の葡萄を用いたかのような。かつストラクチャーに欠けた、無駄にファットで緊張感の欠片も感じさせない超ユルユルなワイン。な、なんなん?これ。
アンリ・マリオネ氏のこちらのワインへの思い とこのワインの詳細 は出水商事さんのHPに掲載されていました。それを拝見して一つ納得がいったのが、このワインがガメイチックである理由。
それにしたって良く判らん。バタール・モンラッシェを引き合いに出して、このワインが「高貴なブルゴーニュのピノ・ノワールから生まれた」事をことさらに強調しておいて、この造りとこの味わいなのは。
本当にこの出来に満足してらっしゃるのか、いろんな疑問が頭を過ります。私的にはこの造り手の評価を下げかねないワインにしか思えませんでした。
"Vin de Table de France"から"Vin de France"へと法改正に則った事で、年号表記がされたという事?