東南アジアの人たちに 日本語を教えてきて7年ぐらいになるが、 字を見ればどの国の人かだいたいわかる。 一番わかりやすいのはベトナム人で、彼らは 全く白紙の状態で日本語を学んでも、必ず〈い〉の字だけおかしいのである。



中学生、高校生 、大学生全員本当におかしい〈い〉の字を書くのだ。見れば ベトナム人だなと一発でわかる。ミャンマー人はビルマ文字が独特なので、丸まった感じの字を書く。漢字もそのようになる。ベトナム人は総体的に字が下手で、漢字 もいかにも素人が書いたという感じがするが、ミャンマー人は最初から字が上手い。読みやすい 綺麗な字を書く。これを見て私は、それぞれの国民にはクセが存在することに気がついた。


昨日ある 会食に呼ばれた。30何階から見下ろすハノイの夜景は、綺麗だった。そこで話が出たのは日本人の性格だ。日本のイベントに行った時のこと。娘は1歳7ヶ月 非常に小さい。何でも気になれば触ってしまう。特に突起、 鼻などを見て見つけてしまうと 触らずにはいられない。その床の上に水筒が置いてあったのだが、 それを一目散にかけより抱えた。持ち主の4歳児は、この子が私の水筒をとったと大きい声で騒ぎ始めた。あーこれが日本の子かと思った。もちろん、その事自体良くはない。しかし1歳の赤ちゃんがすることである。4歳でもそれくらいはわかるだろう。ベトナム人の子はまずこういう反応はしない。気にしないのだ。しばらくショックで、娘はストレスフルな日本で生活することになるのかもしれないと思うと、簡単に帰国の決断もできないと思った。


昨日 娘は ベトナム人と日本人のハーフだという男の子3歳と遊んでいたが、お兄ちゃんとして彼は娘に接してくれていた。父親は日本人で母親はベトナム人。細かいことを気にしないのが ベトナム人のいいところで、楽しく遊んでいたようである。ベトナム人のほうが感情を溜めない。日本人は、感情をためて我慢して爆発させてそれを正当化する。


日本人の場合所有権がはっきりしている。これはベトナム人と異なる。机の上にある誰かの文具は共有財産でその周囲にいる学生はほとんどが 断りもなしに使っている。またその事に対して何とも思わない。しかし 日本だったらこれ 大騒ぎだろうなと思う。


最もびっくりしたのが テスト中にその書き終わった学生が鼻くそを机の上にペタペタとほじって並べ始めた。それを見た学生は何とも思わず テスト終了後 普通に遊んでいた。 日本だったら卒業するまで いじめの対象になるか、鼻くそ女など馬鹿にされるだろう。


日本人は何か他人がしても放っておけばいいのに干渉しすぎる。マスクの一件もそうである もうしなくてもいいのにマスクしてくださいと大騒ぎしている老人を見たが、こういう人たちが社会のがん細胞なのであって 周りに対し 私たちと同じことをしろと圧力をかける。根本的に個性を認めましょうなどと言ってもそういう言葉があるだけで実際の日本人はそんなことを認める気は無い。


こちらで生活していて知ったのは、日本人は根本的に性格が悪いんじゃないかということ。そう言うと、ベトナム長い50代後半、40代の日本人2人はあっさり認めた。


『国民性の底意地の悪さが日本経済低迷の元凶』加谷珪一氏の言葉はむべなるかな、である。