大井競馬初日を終えて | 大井なる幻影

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南関競馬、特に大井競馬場ファンの筆者が,所属馬や

騎手について、また大井競馬場の楽しみ方をご紹介

します。

幻影流競馬塾で、「荒れるレースを探す」と書いたが、以下のような方法もある。
自分の場合は、例えばきょうのような初日のレースを考える場合は、前回の初日を見る。
大井競馬というのは、役人が胴元の割には、番組構成を良く考えている。
荒れる、荒れないは、ある意味、胴元の思惑次第。これは、江戸時代からの博徒の常である。
他の競馬場が、ほぼ漫然と同じサイクルで、レースの番組を垂れ流しているのに対して、大井競馬場は番組構成にメリハリをつけて、集客を計っている。
これは、大井所属の馬が、他場よりも圧倒的に多いからこそ出来る訳で、浦和や川崎では出来ないことも事実ではあるけれど、それでも大井の馬主会、調教師会は、他場よりはかなり先進的で、前向きである。
対して、川崎はかなり封建的で、旧態依然であることは否定出来ないだろう。
さて、きょうの大井初日の番組構成は
1 サラブレッド系 3歳 (普通競走)375,000未満(1,4,2)
2 サラブレッド系 3歳 (普通競走)375,000未満(1,2,12)
3 サラブレッド系 3歳 (普通競走)375,000以上 695,000未満 (1,4,6)
4 サラブレッド系 3歳 (普通競走)375,000以上 695,000未満 (1,6,4)
5 C3(九)(十)(十一)(1,5,7)
6 C3(九)(十)(十一)(1,6,7)
7 C3(九)(十)(十一)(1,2,3)
8 C2(四)(五)(5,2,1)
9 C2(四)(五)(2,3,8)
10 おおぐま座特別 C2(一) 選抜(1,3,2)
11 ダイヤモンド賞 B3(四) 選抜特別(1,5,3)
12 りょうけん座特別 C1(一) 選抜 (1,4,11)

カッコ内は入着順の人気である。

では、前回3月26日の大井初日の番組構成を見てみよう。

1 サラブレッド系 3歳 (普通競走)200,000未満(1,6,2)
2 サラブレッド系 3歳 (普通競走)200,000未満(1,2,3)
3 サラブレッド系 3歳 (普通競走)200,000未満(2,1,6)
4 3歳選抜牝馬サラブレッド系3歳 (普通競走)240,000以上 430,000未満 (4,1,5)
5 サラブレッド系 4歳 (普通競走)1,210,000未満(6,2,1)
6 サラブレッド系 4歳 (普通競走)1,210,000未満(1,3,7)
7 C3(六)(3,2,1)
8 C2(三)(四)(2,3,4)
9 C2(三)(四)(5,1,7)
10 しし座特別 C2(一) 選抜(2,7,1)
11 トゥインクルオープニング賞 B3(二) (選抜特別1,4,7)
12 かに座特別 C1(二) (選抜10,6,1)

まず、共通しているのはどちらも3歳の下級条件戦から始まっている。
着順を見ても判る通り、大きく荒れることはない。これは、昨年2歳からレース数をこなしている馬よりは、高素質馬の休明けや、評判の高い転厩馬が、期待を裏切らずに馬券に絡んでいるという状況が窺われる。1Rから4Rまでは、どちらも3歳下級条件戦なのだが、前開催の初日4Rは牝馬限定であった。
では、今開催はというと、3歳の牝馬限定下級条件は2日目、つまり明日に組まれている。
それも、1Rと2Rの2レースである。これについては、あとで2日目の番組表比較を載せるので見ていただきたいが、こういうところに主催者側の意図があるように思える。
牝馬戦は、若干波乱がどうしても起こる。前回の初日4Rは1番人気が2着に来たものの、単勝支持率は2.1倍であった。3連単こそ1万円そこそこだが、馬単は3,190円をつけている。
きょうの5Rから7RはC3(九十十一)だったが、前開催は、これに4歳戦を入れて、C3は六組のレースが組まれていた。これも、どちらも比較的穏やかなレースになっている。
以降、8R9R10RはどちらもC2のレース、11RはB3,12RはC1のレースである。
いずれにしても、初日はさほど荒れていないことがわかる。この傾向は、この前の開催。つまり前々回の開催初日をみてもわかるように、さほ荒れない傾向にある。
昨年などは、開催初日から荒れることもあったが、これは、3歳の新馬戦も終わって、3歳馬の優劣がハッキリしてきたという理由もあるのだろう。これが、また2歳、3歳の新馬戦などが始まれば、また違う結果にもなるのだろうが、今の時期の1Rから組まれている3歳戦には、あまりマグロ漁には向かない。
また、初日は前回も、今回も比較的穏やかなので、大井初日は次開催も、はりきって現場に行っても,肩すかしを食うだろう。実は、このへんを主催者側は狙っているふしがあって、競馬初心者などが、競馬場に足を運んでも「そこそこ当たって、楽しめる」ようにしているのではないかと思うのである。
大井競馬場のマーケティングは、かなりまともにやっているからね。
では、2日目を見てみよう
まずは、3月27日に行われた前開催2日目の番組構成は

1 サラブレッド系 3歳 (普通競走)200,000以上 650,000未満 3,1,7
2 サラブレッド系 3歳 (普通競走)200,000以上 650,000未満 3,6,8
3 サラブレッド系 4歳 (普通競走)1,210,000以上 1,550,000未満1,2,8
4 C3(四)(五)(2,6,7)
5 C3(四)(五)(7,1,2)
6 C2(五)(六)(1,2,8)
7 C2(五)(六)(3,7,4)
8 B3(四)C1(四)(4,1,12)
9 B3(四)C1(四)(7,5,4)
10 つくし特別 3歳 選抜(1,3,5)
11 コーラル賞 B1(一)B2(一) 選抜特別 (6,5,3)
12 デネボラ特別 C1(一) 選抜(3,5,2)

であり、明日2日目の番組構成は

1 3歳選抜牝馬 サラブレッド系 3歳 (普通競走)400,000未満 
2 3歳選抜牝馬 サラブレッド系 3歳 (普通競走)400,000未満 
3 サラブレッド系 3歳 (普通競走)695,000以上 1,015,000未満
4 サラブレッド系 3歳 (普通競走)695,000以上 1,015,000未満
5 C3(六)(七)(八) 
6 C3(六)(七)(八)
7 C3(六)(七)(八)
8 C2(六)(七) 
9 C2(六)(七)
10 チューリップ特別 3歳 選抜
11 ポインタース賞 B2(二)B3(一) 選抜特別
12 夜桜特別 C1(三) 選抜

と、なっている。
前回、1R2Rの3歳戦の成績は、2Rで1番人気が飛んで、3番6番7番人気で決着したものの、1番人気の単勝は3.8倍で、6番人気までが10倍を切っていた。従って、3連単の配当は35,750円であった。
さて、先にも書いたが、明日の1R2Rは、3歳戦でも牝馬限定である。この2つのレースは、口開けといえども、よく吟味した方が良いだろう。
明日はC3が3つになった為に、B3の平場のレースが無くなっている。10Rに3歳の特別戦が組まれて、メインはB級特別であるが、前開催よりは下のランクである。前開催が、128,480円と荒れ模様だったのは、単勝1番人気1.8倍のミヤサンキューティが飛んだ為であるが、これは明日でいえば、マルタシュウプウのようなものだろう。鵜呑みにするのは危険だ。
10Rのチューリップ特別には前開催のつくし特別に出走した馬が5頭ほど出ている。つくし特別では、スポーツニッポン盃で3番人気であったキタサンツバサ(船橋馬)が人気通りに勝利したが、今回は大井所属馬ばかりで、重賞帰りから転厩馬など様々である。波乱含みの感はある。
最終はC1の特別戦だが、大井最終レースの傾向としては、荒れ模様。前開催は、3万円台で収まったが、今開催はどうか?いずれにしても、2日目は荒れ傾向にあるのは確かである。

以上が、大井開催2日目の前開催と今開催のかいつまんだ比較ではあるが、詳しく見て行くともっと様々なことが判って来るので、検証をお勧めする。