今日は一日降り込められてしまった。
それでも、6月号の特集の資料を探しに、俳句文学館に行った。
新大久保駅から歩くと少し遠いので、高田馬場から遠回りになるが、新宿乗換で大久保駅経由にした。
雨がけっこう降っていたので、濡れる距離を短くしたかったのだ。
今朝、大道寺将司全句集『棺一基』がアマゾンから届いた。
実は、高田馬場芳林堂で立ち読みしていたのだが、NHKで辺見庸が取り上げた翌日になくなってしまったので、やむなく、アマゾンに申し込んだ。注文は受け付けてくれたが、今までかかってしまった。
第一句集『友へ』は、愚老がかつて図書新聞に書いているので、それなりに追っかけてはいるのだ。
出口善子「六曜」の創刊号から、大道寺将司は同人だったので、誌を恵まれるたびに眼は通していたという程度だが、読んではいた。
もちろん、第一句集からの着実に俳句としての表現は練りこまれてきているという印象だった。
三菱重工業爆破事件、パルチザン伝説、確定死刑囚であり、どうしても特別視してしまいそうだが、
俳句作品は俳句作品として淡淡と読んできたつもり。
何気ない作品をあげておこう。
病室に歩数を重ね去年今年 将司
新玉の年や原発捨てきらず
"ありがと"と亡き母に女児辛夷咲く
気紛れにマスク外してしまひけり
草萌や死の告知めく病舎入り