
櫻井土地家屋調査士事務所の補助者Yです。
当事務所は土地家屋調査士が3名、他にも測量士補が在籍しています。
(8士業)
士業(8士業)という言葉があるそうです。
まず思い浮かべるのは弁護士、司法書士、行政書士、税理士、社会保険労務士、弁理士...といった士業。
ここまでで、まず6士業。
あとの2士業は、あまり耳にしたことがないです。
その二つとは…
海事代理士、そして私ども土地家屋調査士です。
土地や建物の測量をする仕事ですが、だから「測量士」と混同されることも多いのが土地家屋調査士です。
一番大きな違いはたとえば、表示登記を行うという点です。
たとえば、公共のダムやトンネルをつくるための測量に測量士が活躍しています。
そして不動産(土地・建物)の登記を行うための測量・調査は土地家屋調査士が行っています。
(不動産登記とは?)
さでは、「不動産登記」とは、そもそもどういうものでしょうか?
大切な財産である「不動産」を役者に登録することです。誰が所有しているのかを広く世間に示すために必要な手続きです。
誰がその土地または建物を所有しているのか。それがわからないと、「この不動産は自分のものです」と主張することができない、ということです。
こんなに大切な財産を放置するわけにはいきません。現金を道端に置いておく、自分の自転車を名前を書かずにその辺に置いておく、ということに似ています。
ちなみに所有者がわからないまま放置してある不動産を「未登記」といいます。
加えて、既に登記をされている土地・建物であっても、問題のあることがあります。
登記記録を見ると、ひいおじいさんの名前が登記されていて、何十年も前に亡くなった人だ!ということがあるのです。
そうなると、正しい登記がされていないことになります。
この場合、相続や売買取引の際に大きな問題となります。
(余談ですが、こうした事態を減らすために令和6年4月1日から相続登記が義務化されたわけです。)
(土地家屋調査士は地味な裏方の仕事)
私たち土地家屋調査士は、土地を測量し、その土地がどこからどこまでなのか、どのような形なのかを調べて、隣接している土地の所有者様との土地境を明確にすることに努力しています。
そして、正しい登記申請を行うことで、依頼者様の不動産データを世の中に示すという大切な役割があります。
これらはすべて、未来の紛争の種を無くすためには欠かせない仕事です。
境がはっきりすれば、境界でお隣様と争うことが無くなります。
測量や資料の調査、検討計算など、私たちの仕事に華々しさはありません。
例えるならば、絵画を飾る額縁を作るような仕事です。
絵画を描くのは主人公のお客様。その絵画はどの範囲で描けるのか。その額縁を作るのが私たちです。
土地に夢のような家や素晴らしいマンションを建てるのは主人公。
その土地が未来で紛争に巻き込まれないように、測量技術や登記申請で整えておくのが、私たちの仕事です。
私たち土地家屋調査士は、あくまで裏方です。
これからも、依頼者様のために誠意を尽くして頑張ってまいります。
よろしくお願いいたします。

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