今後も五輪は豊かな海外都市で | Whistle Stop Cafe Ⅱ

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Les Aventuriers Deuxième étape



国際オリンピック委員会(IOC)の7月24日の発表によれば、
パリ市で総会を開き、冬季五輪・パラリンピックの開催地として

2030年  フランス・アルプス地方
2034年  米・ソルトレークシティー

に正式に決定したようだ。

懸念していたのは又そぞろ札幌をごり押ししたい流れの一派が
復活しないかと言う事だった。

既存の施設を最大限有効活用し、お金のかからない
コンパクトな五輪を開催したいと甘言で始まった
東京オリンピックはご存じの通り
蓋を空けてみれば、費用はうなぎのぼりで嵩むは、
施設は巨大化するは、とどのつまりは
あの巨大利権構造で協賛企業に仕切る広告代理店から政治家、
果ては企業のトップに至るまで血税や協賛金を着服した、あの忌まわしい
一連の大疑獄、大事件を引き起こしたのは記憶に新しい。
34年の冬季五輪から札幌が撤収したのは当然の判断だ。
なので札幌が性懲りもなく手をあげないかとハラハラしていた。
オリンピックの開催は国の開催だと勘違いしている人がいるようだが、
開催は一都市による開催なのである。
札幌や長野で又強大な利権と金目当てに動き出されては困る。

 


そうした意味では今回の仏・アルプス地方と米・ソルトレークは正解である。
日本のような没落の一途をたどる国のそのまた地方都市で
血税を無駄遣いし、利権が錯綜し、お祭りに奔走する余裕などない。

今国や地方自治体がやらなくてはならないことは
ゴマンとあるのだ。
豊かなアメリカや経済復興してきたフランスならその資格はある。
当分、オリンピック開催は豊かな国の海外の都市で
持ち回りで行えばよいのだ。
日本はこうしたお祭りは国が再び成長復活を遂げたその時点で
再考すべき問題だ。

(スポーツの祭典に名を借りる、金と利権の由々しき課題は残るが・・)