「京都の恋」 渚ゆう子(7inch)
ザ・ヴェンチャーズの名曲の一つに「京都の恋」「京都慕情」がある。
日本で歌ったのは渚ゆう子。
(当時は奥村チヨに歌わせる予定もあったらしいが、結局渚に落ち着く)
これ最初に聴いて100人中100人が作曲は生粋の日本人作曲家と信じる。
それもそうだアジアいや日本人の感傷と郷愁に触れた適度な湿り気を帯び
新たなGSサウンド風アレンジを得ても、
この曲が、まさかアメリカ人に作れる訳がないのである。
ところがどうだ、作曲はバリバリの紅毛碧眼(差別用語か?)のアメリカ人
かのザ・ヴェンチャーズの。
しかし本当は途中よりノーキーの代わりにザ・ヴェンチャーズ加わった、
ジェリーマギーと言う新進気鋭の本来はブルースロック系のギタリストの作曲。
京都の恋、京都慕情と言う憂いと日本情緒をも備えたこの曲を
かのアメリカやヨーロッパで活動していた生粋のアメリカ人が
いともかんたんに作曲したというわけである。
(クレジットはあくまでザ・ヴェンチャーズだが、彼らが提供した日本向けの楽曲は
ジェリー個人によるものが多い)
ゆえにこの曲本当にあんたが作ったのかと信じられない。
こんな哀愁漂う悲恋を切なくGSサウンドに乗せてしまう。
ジェリーマギーさん、あんたは本当は日本人ではなかったのか!?
惜しくも数年前に彼は他界したわけだが、この疑念は今も晴れないでいる。
本当のお母さんは舞妓さんか・・?
ジェリーマギーは他のメンバーと違い最初から
フェンダーストラトの愛用者だ。
ブルースからハードロックまでと守備範囲の広い彼は
やはりストラトは離せないのであろう。
ジェリーマギーモデル