この方はいつも、あの植村直巳さんとダブってしまう。
イージーに女植村直巳などとは言いたくない。
そもそも「女誰々」という形容は女性に対して失礼だ。
渡邊直子さんは看護師の傍ら世界の高山をまたにかける
超のつくスーパー登山家なのだ。
そういえば、以前ここで紹介させてもらった「お帰りと言える、その日まで」の
著作で有名な、民間の山岳遭難救助団体を主宰する、中村富士美さんも看護師さんだ。
何がすごいかと言うと看護師さんとして働く傍ら、
世界の8000メートル峰14座(山は一座、二座というように座の単位をつけて呼ぶ)
のうち、すでに13座を登ってしまっている。
残るはシシャパンマという、8027mの世界で14番目に高いヒマラヤの山を残すのみとなった。
このシシャパンマに登頂すれば、世界8000m峰全14座を完全制覇するのである。
日本人では2人目となり、女性としても初の偉業なのである。
シシャパンマ(8027m)
風貌をみれば下町の商店街でお惣菜屋さんをやっていそうな
おばさん、いや失礼、お姉さんのような庶民的で親しみのある優しそうで、
面倒見の良さそうな笑顔の似合うお顔をされている。
そこのギャップがすごいのである。
あらためて言うが、この方はとんでもない超のつく登山家である。
大谷のようにそれはそれはすごい女性の方で、
この総菜屋のお姉さんが、いきなり空気が地上の三分の一程度しかない
薄い空気の世界、ジェット気流吹きすさぶ、雪崩と極寒のヒマラヤの
8000メートル峰をすでに13座も登っているのだ。
しかも、惣菜屋いや看護師をやりながらである。
昨年シシャパンマへは2023年秋に挑戦したが、中国側の登山許可が下りずに
断念されているが、今年は再度挑戦が決まっている。
日程などの詳細は不明だが、もう何といっても
渡邊直子さんを応援し続けている。
是非、今年は女性初の14座完全登頂で、
前人未踏の女性”14サミッター”へである。