1曲目の「My Funny Valentine」
音量を絞り、深夜にこれをかける。
ハービーハンコックのピアノのイントロを聴くだけでぞくっとする。
ハービーハンコック
静まり返った深夜の都会、エッジの立った透徹した
リリシズムが、続くマイルスのソロが深夜の向こう側へ共鳴する。
マイルスの1964年のライヴレコーディングの名盤である。
今日のValentineとは一切関係なく月一のペースで深夜に聴く。
このレコードが出てから半世紀以上が経過する。
されど、今なお現役のアルバムなのだ。
モダンジャズというが、モダンではなくモダンと言う言葉は
ジャズの一カテゴリの表記にとどめ、
すでに今も愛聴されるジャズのクラシックの範疇ではないかと思う。
マイルスデイビス