Whistle Stop Cafe Ⅱ

Whistle Stop Cafe Ⅱ

Les Aventuriers Deuxième étape

 

7月の季節は色々なアルバムが印象に残る。
ライブをリアルで体験したVSOPやGFRなどは
7月の音源のその最たるものであるし、ジョン・コルトレーンの命日もあった。

キャロル・キングの「Tapestry(つづれおり)」は
7月になったばかりの梅雨あけ前の
特に東京・神宮外苑の心象風景とリンクし、あくまで個人的な7月の曲として
我が心に深く刻まれている。
毎年7月に入ると必ずターンテーブルに乗せる旬のような作品。

 

           Carole King


「Tapestry」は、彼女の3作目のアルバムだと思うが、驚くほどのヒット曲や佳曲が
目白押しで、LP両面は一気に聴く事ができる。
大ヒット曲「It's too late」や「So far away」
そしてB面トップにはあのジェームステイラーの
「You've got a friend」で始まる。

 

まあ、どこをとっても名曲ぞろいで、1971年に発表され
15週間トップチャートの1位を独走し、そのご6年間もチャート入りを続けたという
とんでもないアルバムで、こうして半世紀経た今もなお、
聴かれ語り続けられるという、とてつもない超ド級の大名盤の一つ。

未だ飽きもせず、時々は聴きたくなるアルバムというのは貴重な存在なのだ。
20世紀の生んだアメリカンミュージックにおける歴史的遺産だ。

まだ聴いた事もないという人は、一度聴いてみて欲しい。
新鮮な発見があることは、大いに請け合う。

 



国際オリンピック委員会(IOC)の7月24日の発表によれば、
パリ市で総会を開き、冬季五輪・パラリンピックの開催地として

2030年  フランス・アルプス地方
2034年  米・ソルトレークシティー

に正式に決定したようだ。

懸念していたのは又そぞろ札幌をごり押ししたい流れの一派が
復活しないかと言う事だった。

既存の施設を最大限有効活用し、お金のかからない
コンパクトな五輪を開催したいと甘言で始まった
東京オリンピックはご存じの通り
蓋を空けてみれば、費用はうなぎのぼりで嵩むは、
施設は巨大化するは、とどのつまりは
あの巨大利権構造で協賛企業に仕切る広告代理店から政治家、
果ては企業のトップに至るまで血税や協賛金を着服した、あの忌まわしい
一連の大疑獄、大事件を引き起こしたのは記憶に新しい。
34年の冬季五輪から札幌が撤収したのは当然の判断だ。
なので札幌が性懲りもなく手をあげないかとハラハラしていた。
オリンピックの開催は国の開催だと勘違いしている人がいるようだが、
開催は一都市による開催なのである。
札幌や長野で又強大な利権と金目当てに動き出されては困る。

 


そうした意味では今回の仏・アルプス地方と米・ソルトレークは正解である。
日本のような没落の一途をたどる国のそのまた地方都市で
血税を無駄遣いし、利権が錯綜し、お祭りに奔走する余裕などない。

今国や地方自治体がやらなくてはならないことは
ゴマンとあるのだ。
豊かなアメリカや経済復興してきたフランスならその資格はある。
当分、オリンピック開催は豊かな国の海外の都市で
持ち回りで行えばよいのだ。
日本はこうしたお祭りは国が再び成長復活を遂げたその時点で
再考すべき問題だ。

(スポーツの祭典に名を借りる、金と利権の由々しき課題は残るが・・)

 


個人的に死ぬ前の最後に食べたいものはと問われれば、
”うなぎ”か”戸隠そば”か”卵かけご飯”かと思っている程の
輝くビッグ3のうちの一つの食だが、たぶんうなぎは最後の晩餐として
栄光の第一位を獲得しそうな予感がしている。

 



先日になるがセントレア(三河尾張名古屋)方面へ行った際に
先に土用丑の日にちなんでうな重を食してきた。
もっとも丑の日だけではなく、
うなぎは週一回位は食したい程だ。

この店は昔から必ず行く老舗で
派手さのない、小さな店舗だが、近隣はおろか遠方からも
噂を聞きつけた道楽者どもがやってくる。
地元の三河産の純粋国産うなぎを厳選して用い、
神業のような焼き具合に、秘伝のタレが加わるという
トリプルA級の味わい。
更にである。東京だと肝吸いは別注だが、ここは(セントレア方面では)肝吸い付だ。
なので常に満員だが、味はおそらく東京の下町や浜松なども
含めおそらく日本一美味い店と言い切ってしまっても過言ではない。

 


どうだ!!と、ここまで書いておいて、いささか恐縮ではあるが・・、
店の所在地や名前だけはご勘弁願いたい。
ただ他にも多々あるうなぎの名店、セントレア方面なら外れはない。
保証する。