水利組合の水廻りの環境整備に行ってきた。

轍ができ、中央部に草が蔓延っている、
耕作関係者以外通らない道の、
整備と補修


1ha未満の一枚田が連続するこの土地改良区は
地権者と耕作者がイコールになっているところが年々減少している。

今日、一緒に仕事をした先輩は
水田耕作を依頼される件数が年々増えているという。

うちの水田も※近所の人に頼んで耕作してもらっている。
※水田以外、麦やソバの集団耕作を殆ど一手にやっているから、これ以上引き受けられないと嘆いている

稲作するには
トラクター、田植機、コンバイン、籾摺り機、乾燥機などが必要である。
トラクター一台、中古でも数百万円はするから
片手間にはできない仕事

水田も飼料米や酒米作りなど多様になってきているが、それも国の補助金なくしては持続できないだろう。

農業離れ、後継者不足に加え、TPP発効、種子法廃止など農業生産を巡る環境は悪化の一途を辿っている。
アメリカがTPPに戻ってきたら、アメリカ資本の農業ビジネスに占拠されるおそれも出てくる。


ロボトラ(自動制御のトラクター)の開発などイノベーションも起こる気配があるが…

田植えでなく空中から種を蒔くようになるだろう、と先輩が言っていた。


農業生産者優先の農業革命が起きないかぎり
農業は衰退し地方は廃れていくだろう

と、仕事を終えた黄昏の夕闇の中で思った。