2月14日、名古屋のデパートで日本最大級のバレンタイン催事アムール・デュ・ショコラに世界中から 150のチョコブランドが出店したニュースを見ました。


早朝から推し活シェフのサイン目当てや自分へのご褒美にと数万円分のチョコを購入するための行列でバレンタイン・デーの異変にビックラポン。




その半月前、うるう日限りの自主上映会『チョコレートな人々』のチケットを喫茶ルタンティールという若年認知症、高次機能障害のことを語らう『ほのぼの言の葉会(社会資源開発研究会)』でメンバーから手に入れました。


主催した『ひびき後援会』とは、1977年に開所した東大阪の『ひびき福祉会』を支援する団体。障害者福祉の発展に寄与する活動のベースには、喫茶ルタンティールのほか障害者の就労事業所・生活支援・グループホーム等の運営があります。




日本のチョコレート市場は冬場だけの季節商品から高級チョコ&カカオの健康志向により拡大し続けていて約5,500億円といわれています。


この市場シェア1%の数十億円を目指しているのが、全国に50店超を展開し大阪では高級歓楽街・北新地に出店している『久遠チョコレート』の夏目浩次さん(愛知県豊橋市)。



夏目さんの活動は、一般企業でも最低賃金の支給がままならない中、障害者施設での作業賃金が内職イメージの単純内容で月数千円を当たり前にしている世界がおかしい?と感じたのがスタート。

 ⇨  映画の中『神社のお守りの紐』も対象。


障害者の生活の糧になるように障害のある3人とパン屋さんを始めたものの、生地から作って焼き工程で失敗すれば全てが台無しになってしまうので、


温めれば 何度でも やり直せるチョコレートの製造販売を、諦めずにもがき続けている約20年もの感動ドキュメンタリーでした。




鑑賞前の、時代の変化&ニーズを先取りしてパティシエや流通・販売・商品管理などのスペシャリストを採用して障害者を製造の一部作業に限定しているという先入観が、次々に裏切られていく映画の展開にビックラポン。

重度障害者の突然の予測不能な行動を含め多様な人たち(心・体に障害がある人、シングルペアレント、不登校経験者、セクシャルマイノリティーなど)に個々に対応して、作業工程&就労環境を細かく改善・変化させていく極めて非効率的な経営手法にビックラポン。


オジさん的な最大の見どころは、事業拡大のビッグチャンス到来・大量注文への対応で、納品期日間近になって製造工程の管理もれが判明してからのトラブル対応でした。


製品管理のスペシャリスト不在&大量注文への工程管理表を共有しなかった夏目さんの指示不足による必然のミスと思いながら見ていたら、納品期日の当日に大どんでん返し❗️


経営者として次善の策を懐に秘めてギリギリまで悪戦苦闘してから最終判断して、搬出するトラックにスタッフと手を振って見送る夏目さんに、心からの拍手を送りました。




障害者個々の特性に沿った改善・改良を図りながら、心や体の障害者の働きに最低賃金の収入を与えたい!一方で、チョコレート市場シェア1%の数十億円達成を目指す矛盾に思える活動。

これは障害者の作業賃金が月数千円が当たり前という先入観を打破した証明であり、障害者の働きに最低賃金を支給するのが当たり前な世の中にしたい、という強い強い決意からでした。


そんな映画を見ながら思い出したのは.......、



夢や目標を語る人に対してどうせ 無理だ』と簡単に決めつけてしまう人がいるけれど、『 どうせ 無理 』という言葉を使うのは、やったことの無い人達。


と、幼少期から周囲に無理だと言われながらも、民間で宇宙開発に挑み続ける植松さんの惹き込まれて癒される北海道弁の講演動画。



 (メンタルヘルスの講義で使われた教材)

失敗をマイナスだと思っている大人が沢山いるからでどうせ 無理だ』は、人間の自信と可能性を奪ってしまう最悪の言葉です。

失敗をマイナスだと思って自信を無くした人たちの中には、 

①お金で自信を買うようになったり、
②身を飾るようになったり、
③人を見下してみたり、
④他の人が頑張ったら困るから邪魔するようになってしまうこともある、  

と、さらに力説されたのが、

   『出来ない理由を探さないで下さい。』
                  
  他人の事に対しても
    『だったら、こうしてみたら?』
                   と言ってあげて下さい‼️


相手に自分の気持ちを伝えたと思い込んで、結果を責任転嫁する方もいます、相手に自分の思いが伝わる話し方&接し方を心掛けようと、


心から共鳴できる映画&授業の動画を思い出させてくれたスペシャルなうるう日の2月29日でした。


  笑・笑・笑・笑・笑・笑・