海岸でサメに皮を剥がされ泣いているウサギを見つけて助けた大国主命の『因幡の白兎物語』は、
『白兎の恩返し』が大国主命の叶わぬ恋だった美しい『八上姫(やがみひめ)』との縁結び、だけを覚えていたオジさんでした。
『大国主大神 御遭難地』という、
出雲大社の千家さんが建立された石碑があり、
大国主命が兄弟神に殺されて、蘇生した地に立つ
『大国主命 蘇生復活の地』を見てビックラポン。
ここは、鳥取県南部町にある手間要害山の山麓にある『赤猪岩神社』&『清水井神社』です。
八十神(多くの兄弟神)が因幡の国(鳥取県の東部)の『八上姫(やかみひめ)』に求婚したものの、選ばれたのが『大国主命』だったことを恨んだ出雲への帰り道、
『この地に赤い猪がいて、私たちが猪を追いやるので、大穴牟遅神は下でその猪を捕らえろ』と命令し、
猪に似た真っ赤に焼いた大岩を転げ落とし、大穴牟遅神はその石を抱いて落命しました。
赤い猪を連想させる鳥居の扁額の『赤猪岩神社』には、『大国主命』を主神とし、母神の『刺国若比売命(サシクニワカヒメ)』も祀られています。
『大穴牟遅神』が遭難され、母神の愛と二人の女神の手により甦り、後に『大国主命』となった聖地。
蘇生・再生・復興(昇運)の神様を祀る日本で唯一の『甦り』がご神徳とされます。
右手の竹林から恐怖を感じる唸るようなブーン!のオーケストラ(録音が上手く入らず)を聴きながら本殿を回り込むと、
境内左下から振り返って、
左手の池の辺りを20分ほど歩くと
『清水井神社』へ行けるのですが、
山へ真っ直ぐ伸びる道の突き当たりの御宅から右奥に入った場所に『清水井神社』があります。
民家の前を通って池に落ちないように慎重に
木々のトンネルの中へと進むと、
石垣の上に見えてくるのが『清水井神社』で、
小さな『大国主命蘇生復活の地』前に立つと、表現が難しい何とも不思議な空気に包まれます。
由緒に書かれる神様の名前から、ここが
『日本の看護の始まりの地』とも分かります。
👉👉 (因幡の白兎物語のつづき〜〜)
猪に似た真っ赤に焼いた大岩を抱いて落命した
大穴牟遅神の母『刺国若比命』(さしくにわかひめ)は、泣き泣き天に昇って『神産巣日之命』(かみむすびのみこと)に訴えて、
『蚶貝比売命(きさがい ひめのみこと)』
が貝殻で『大穴牟遅神』の体を岩からはがし、
『蛤貝比売命(うむがい ひめのみこと)』が母乳と、この『清水井の水』で練った薬を『大穴牟遅神』の体に塗りつけたところ、
大火傷がたちまち治って、元の麗しい姿となって息を吹き返した、となります。
その『清水井』には民家まで戻ってから、
あぜ道に咲く彼岸花の先の突き当たりにある
建物の軒先?に隣接するようにありました。