右足の外反母趾が進行してしまい、2015年頃から靴の内側にあたる部分に痛みを感じていました。既製品の登山口も幅広を選んできましたが、涙が出てしまうほど痛むときがあり、何か良い靴はないかと検索していたら【巣鴨のgoro】がヒットして2017年に(S-8)をオーダーして使ってきました。
S-8は、凄く重たいけれど、外反母趾の足型にオーダーメイドしたので、心地よく歩けます。そんな感じで、雪山用にエグリーが欲しくなってしまいました。
本日、4月20日、年明けの1月14日に注文したゴローのエグリーが出来上がってきました。
出来上がりに3ヶ月チョイかかり、すっかり春になってしまいました。
冬山用のエグリーなので、出番はかなり先になってしまいますが、嬉しいです。
インナーとアウターブーツの二重構造です。
白い足袋みたいなヤツがインナーです。
ゴアテックスデュラサーモで保温性と防水性を確保
アウターブーツの内側にベルクロで貼り付け固定します。
どうやらインソールは、いらないようです。
インナーは着脱可能で単体でテントシューズとして使えるようだけど、いまいちイメージが湧きません。(つま先部分)
インナーを外した後の靴の内側は、皮の底です。インナーを外して靴を履くということはないそうです。(ブカブカになってしまう)
サイドの芯の有無を選択でき、これは、芯を抜いて作りました。雪山山歩きとして使うので…芯の有無は、ロッククライミングなど、氷壁に蹴り込んで使うか、どうかのようです。
製法(ノルウェイジャン)12本爪アイゼン使用可ですが、コバ加工していません。
アッパー素材は、イタリア製裏出し皮革です。ゴローのこだわりなのだそうです。
ソールは、Vibram1136/1230A-9を使用しています。
赤い部分がショックを吸収する「層」です。
このパターンは、車で言えばジープのタイヤみたいな感じか?
重量は、片足約1200g(右:24.85cm、左:24.7cm)で作ってもらいました。
市販で買う仕事用の革靴は、いつも(26.5cm)を選んでいましたが、サイズについては意外です。
では、職人の「技」を見ていきましょう!
アンクルパット付近の仕上げ
アイレット部の加工も、ひと工夫されています。
縫い目も手間がかかっている様子が分かります。
ノルウェイジャン
シューレースを外すとタンはこんな感じです。
タンの中間部分
タンの上部です。
上から下へ!
アンクルパットの仕上げもアキレス腱たる部分に柔らか仕上げの革に変えて丁寧に!
3種類の革質の縫い付け部の拡大写真です。
メイドインジャパーン♪
靴底とアッパーの接続部分
金具取付の拡大
う~ん、カッチョいい♪
縫いも複数の加工を経て仕事がされている様子が分かります。
内側の縫い
直角の部分の縫いの仕上げ!
これは、マクロレンズでしか分からない部分です。かなり小さい縫い付けの仕上げ部分です。
職人さんは、「シンプルな構造の登山靴だよ」と言っていましたが…
謙遜しすぎです。これを見たらシビレてしまいます。
海外からの問い合わせも昨年暮れ(2022年)からコロナ過前のように戻って来ていると言っていました。
さて、ワックスを塗って慣らしに行こうかな~♪
もー暑いけれど…