こんにちは、中年大喰ライダーです。(以後、面倒くさいので、中年とする)このブログでは、中年がランチツーリングで見つけたお店の中でも、再訪したもののみ紹介します。「安くてもお腹いっぱいになりたい!」そんな欲張りさんに捧げる愛食のメモリーである。


別に貧乏ではなかった中年一家だが、中年の両親は息子3人を大学に遣るため、大変な倹約家であった。


外食などもっての他で、年に2回のボーナス時が中年が唯一、外食に連れていってもらえるチャンスであった。


いつものように「何が食べたい?」と聞く両親だが、端から息子どもに主導権を与える気はない。何と答えようとも、近くの中華料理屋に連れていかれた。


別に、それが嫌だった訳ではない。幼き頃の中年にも、両親の気持ちぐらいは分かった。


しかし、日々食するメニューは偏った。これは食事の栄養バランスが偏ると意味ではない。そもそも看護師の母にそんな手抜かりはない。


ここでいうバランスとは、数ある食のジャンル中でも、食べることが出来ないものが存在するということだ。


具体的にいえば、お子様ランチが食べたいといえば、食べに連れていってはくれないが、ケチャップライスやエビフライ、ハンバーグを作って、再現してくれた。


しかし、寿司だけは我が家の料理の食卓に上ることはなかった。(お刺身は比較的多めに食卓に上ったことより、多分面倒くさかったものだと思われる)


いや、正確にいえば、寿司が食卓に上ったことが一度だけある。親父が珍しがって「シャリ製造器」なるものを買ってきた時だった。


酢飯をこれにセットし、かき氷器の要領でハンドルをくるくる回すと、飯が尽きるまで延々とシャリが生産されるという優れものだ。


当時はあまりの感激で、使い始めた最初の数個は真剣に見ていたが、ものの数個で飽きる。そのうち、母が一生懸命ハンドルを回す姿を他所に男サイド(親父含む)がネタのつまみ食いを始めた。


パクリ、パクリ、と続ける内にネタはほぼ無くなった。これに(一応母の分は残したが)母が激高。平素より穏やかで優しかったが、この時ばかりは、烈火のごとくキレた。こうなってしまうと、男サイドは平謝りするしかない。


こうして中年一家では寿司が食卓に上ることが無くなってしまったのである。今考えても、本当に母に申し訳ない気持ちでいっぱいだ。


それ故に、中年は本能的に寿司を避ける傾向にある。無論、それだけが理由ではない。寿司はそもそも単価が高い、言わば「高級品」だ。寿司にかけるお金で他のものを食えば、腹一杯になる。貧乏性の中年にとって、寿司はとっても特別なものになってしまったのである。


それは、中年が中年になっても変わらない。避ければ避けるほど、寿司は神格化され、もはや侵すことのできぬ領域へと到達してしまった。


今回、ご紹介するお店は寿司屋である。以前、知人より教えてもらったものの、未だ訪問したことのない店である。この辺の事情は知人に話してはいるが、あまりに行かないのも失礼である。


よって、中年は清水の舞台から飛び降りるつもりで、このお店に訪問する。普段は2回以上訪問した店を、取り上げているが、今回はご容赦願いたい。それでは、レッツゴーである。


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寿し保

三重県津市城山3丁目4−39

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ダイソーで買い物をしようと、出掛けたが、欲しいものが見当たらない。何軒かまわり城山のイオン内にあるダイソーにたどり着くも、空振り。疲れ果てた体で、時計を確認すると、午前10時45分。このままランチへと突入するとしよう。

お店には一番乗り、暫く待機するも、11時前になると一気に車が増えてきた。なかなかの人気店のようだ。


無事入店後、出されたお茶を啜り、メニューを確認する。事前に確認した通り、「おまかせ定食 750円」を注文する。

ビビり中年は性格上、普段は入らないような店への心理的ハードルが高く、往々にして落ち着かないことが多い。多くの客がいる中で、自分自身がひどく場違いな気がしてくるからだ。

しかし、このお店に関してはそういった居心地の悪さは一切ない。リーズナブルな値段と豊富な定食ラインナップに加えて、雰囲気も殆ど定食屋のそれと変わらない。これなら敷居の高さを感じることもない。

客が次々に入店し満席になる頃、おまかせ定食が到着。それでは、いただきます。



寿司8カン、味噌汁、湯豆腐、コロッケという構成でお値段以上のボリュームだ。寿司ネタは左手前よりイカ、鉄火巻き、かっぱ巻き、とびっ子、 サーモン、左奥よりマグロ、いなり、ハマチ、卵だ。

普段食べないものであるが故に、どれから箸をつけるべきなのか迷うが、マグロからパクリと一口でいく。

( ゚Д゚)ウマー

ネタは新鮮そのものだ。しっかりと旨味がのったマグロに、主張し過ぎることのない絶妙なシャリ加減、これは大変美味しい。流石は寿司屋の寿司だ。無論、他の寿司も美味い。こいつは堪らんぜ。


そしてどうしても見ていただきたいネタの厚切り具合だ。左手前のイカで検証するが、回転寿司のネタの倍ぐらいあるだろうか。これには嬉しさ全開である。

加えて、付け合わせもなかなかいい。湯豆腐はポン酢を薄く効かせる程度で、寿司の邪魔をしないし、コロッケは多分手作りではないのだろうが、揚げたてであるため、美味い。

コンビニの500円弁当を2分で食べ終わってしまうこのご時世、このクオリティでしっかりとしたボリュームの寿司定食を、750円で提供できるのは驚きである。

これならば、他の定食も狙ってみたくなる。食事後半からは、そんなことばっかり考えていた気がする。

寿し定食1580円、海鮮丼定食1580円、寿し保定食2020円と、いずれもおまかせ定食の値段と比較すると倍以上になる。きっと素晴らしいものが提供されるに違いない。

次は何を食べようかと、本気で悩んでいることに気付き、自嘲する。勝手に神格化し、敬遠してきた寿司にこうも簡単に屈服させられるのかと思うと、我ながら情けない。

しかし、このお店との出会いが、これまで中年の心の中にあった寿司に対する心理的なハードルを下げてくれたことには違いなさそうだ。

とはいえ、寿司は未だ特別なものであることには違いない。何かいいことがあれば、また訪問してみよう。ご馳走さまでした。素晴らしいランチに感謝致します。

支払いをして店の外へ出ると、駐車場に入りきらない客の車が待機している。運転手に合図を送り、小走りで車へと向かう。(この辺は、中年のええかっこしいが炸裂する)

名店の泣き所である「駐車場少なすぎる」問題はこの店においても顕著だ。開店数分前着もしくは閉店寸前を狙うのがベターだと思う。

無論、ツーリング時の食事として狙ってみるのもいいかも知れない。バイクならば複数台を一区画に停めることができるので有利である。是非いつもはスルーする津市に立ち寄ってみてほしい。きっと味にもボリュームにも納得がいく筈だ。