こんにちは、中年大喰ライダーです。(以後、面倒くさいので、中年とする)このブログでは、私がランチツーリングで見つけたお店の中でも、再訪したもののみ紹介します。「安くてもお腹いっぱいになりたい!」そんな欲張りさんに捧げる愛食のメモリーである。



前編はこちらからどうぞ。



中年が求める旅館(ホテル)は以下の通りだ。

①まず大前提としてボッチを土日に受け入れてくれること。

②朝晩の飯がついていること。

③しこたま食えること。←これ大事

④泉質がまずまず(以上)であること。

⑤料金が安いこと。

⑥一泊ツーリングで帰ってこれること。


逆に望まない(あればいいが)ものは、以下の通りだ。

①豪華なこと。

②アメニティが充実していること。


以上を総合的に考え、泊まる宿を決めた。


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山水館  川湯まつや

〒647-1717  和歌山県田辺市本宮町川湯29

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まず、外観は完全にビジネスホテルのスタイルだ。プレミアム感はないが、ロビー、室内ともに掃除が行き届いて清潔感に溢れている。


チェックインを済ませ室内へ。部屋は広くないが、最低限の設備は揃っている。テレビ、冷蔵庫、ポットが設置されるので、何の問題もない。


冷えた体を温めるため、暖房をMAXにし、とっとと浴衣に着替える。暫し、テレビを視聴しながらゆるゆると過ごす。


夕食までには、時間がまだある。少し落ち着いたところで温泉にいく。


時間が早いこともあり、風呂場は貸切状態だ。入念に身体を洗い、入浴する。泉質はなかなか良い。微かに香る硫黄臭と粘度のあるお湯に心身ともに癒される。やや熱めのお湯は、半身浴にピッタリだ。ゆっくりと浸かり、いい気分となる。



部屋に戻り、更にだらだらと過ごす。平素よりだらだらする中年ではあるが、本日は温泉でいい気分になり、更にだらだらする。窓より外の景色を見る。部屋の位置が良くないこともあって、この景色だが川沿いの部屋なら、エメラルドグリーンの熊野川を一面に拝むことができる。

それでは時間になったので夕食とする。

川湯まつやには、本館がある。山水館・川湯みどりやである。こちらはファミリー、カップル向けである。部屋や風呂は広いし、アメニティも充実している。川湯まつや宿泊者はこちらの食堂を間借りし、食事を取ることとなる。勿論、温泉も入り放題だ。

タッチの差で二番乗り、食堂に案内される。それでは、中年の食事を詳細に見てゆこう。因みにバイキング方式なので食べ放題だ。


エビフライ、スモークサーモン、根菜の煮付け、鳥の唐揚げ、イカ・エビ・ホタテのボイル(酢味噌付き)、きんぴらごぼう、茶碗蒸し、野菜のグラタン、そばの計9点をチョイス。1周目に悩む必要はない。どうせ何周もするのだから、食べたいものを直感的に選ぶ。尚、盛付けが汚いという苦情は一切受け付けない。戦いはもう始まっているのだ。それではいただきます。

( ゚Д゚)ウマー

家庭的な味付けながら、なかなかいける。ただ旅行の食事にプレミアム感を求める方には、圧倒的に不向きだろう。その証拠に、この手の食事につきもののお刺身がない。これはちょっと残念なところではあるが、みどりやに宿泊の方には、バイキングの他に別皿で刺身やら熊野牛を出してくれる。

こればっかりは値段を考えれば、やむなしだ。中年はあっさり切り替え、ボリュームで勝負する。尚、本日は酒もつけてもらった。酔いに任せて更に食べ進む。


和歌山の銘酒黒牛(くろうし)のワンカップ。美味しい日本酒だ。




2周目。スモークサーモン、イカ・エビ・ホタテのボイル、野菜の天婦羅、野菜のグラタン、ちらし寿司、鯖寿司、鮎の塩焼きの計7点をチョイス。まだまだいける。


3周目でシメにかかる。根菜の煮付け、スモークサーモン、イカ・エビ・ホタテのボイル、長芋の味噌かけ、エビフライ、きゅうりのからし和え、野菜の天婦羅、ご飯、味噌汁の計9点をチョイス。

それにしても、バイキングとはいいシステムである。好きなものを目一杯食べることができるのだ。体はおっさん、頭脳は子供の中年はとにかく好きなものを食べ続ける。

しかし、皿のものをありったけさらってくるのはマナー違反だ。そして何より格好が悪い。よって、たくさん食べたいものは3回のピッキングタイムに分割して盛り付けるよう工夫した。まさに神の采配だ。これからは、便宜上ステピ(ステルスピッキング)と呼ぶことにしよう。

しかし、酒のせいか、加齢のせいか、思うほどに食が進まない。本来ならここからデザート、ラストにコーヒーというルーチンを全うすることなく果ててしまった。明日の朝食でリベンジすること誓い部屋に帰る。ご馳走さまでした。

いつもは売店で菓子を買って帰るが、今日は無しだ。これ以上食うと体に良くない。

二度目の風呂に入り、あっさり就寝。目が覚めれば、もう朝だ。戦い前に三度目の風呂で身を清め、朝食に臨む。



昨日の夕食が一切残ることもなく、ベストコンディションで朝食を迎える。

朝食はさほど食べることができない体質であるから、まとめてピッキングし、食することとしよう。

ベーコン、アジのみりん干し、じゃこみりん、さつま揚げ、ポテトサラダ、辛子明太子、納豆、ご飯、味噌汁の計9点をチョイス。

席へは就かず、再度ピッキング。辛子明太子、じゃこ(大根おろし付き)、野菜炒め、きんぴらごぼう、カボチャの和え物、塩鮭、湯豆腐、温泉卵×2、ウインナー、スクランブルエッグの計10点をチョイス。尚、辛子明太子はステピである。

昨日の失敗の轍は踏まない。予め計算した分量に食べる順番、これらをフルに活用することで中年の腹は隙間なく満たされる。


ヨーグルト(ブルーベリー付き)、フルーツポンチ、柚子のジュース、そしてコーヒーでシメである。ご馳走さまでした。

その後はチェックアウト時間ギリギリまでごろごろする。たまにはこんな自堕落なツーリングもいいものだ。

今回は川湯まつやさんにお邪魔したが、如何だったろうか。楽天トラベルより予約し、費用は7800円だったが、内容を考えればお安いのではないだろうか。(公式も同じくらい)

ソロには勿論、一人一部屋取りたい場合にも向く旅館だ。ただ、年中殆ど食事のメニューが変わらないのが難点だ。よって連泊には向かないし、再訪するにしても間隔をあけることが大事だ。以上を考慮すれば、格安旅行の良い選択肢になり得るものではないだろうか。


今回の走行距離は2日間で584.4キロ。帰りに何のプランも用意していなかったこともあり、直帰。距離は延ばせなかったが、楽しい旅行となった。