こんにちは、中年大喰ライダーです。(以後、中年と略)このブログでは、中年がランチツーリングで見つけたお店の中で、再訪したもののみ紹介する。「安くてもお腹いっぱいになりたい!」そんな欲張りさんに捧げる愛食のメモリーである。


    最近の中年は、極度の食欲不振に悩まされている。無論、中年の辞書に「夏バテ」などというものはないから、今年に限ってこいつの影響を受けているとは思えない。


更に、だらだら記事を書いている内に季節はとっくに秋になっているのだが、食欲が戻ることはない。では、このツラさの正体は一体何なのか?

更にだらだらしている内に、年を越してしまった。季節外れなネタになり申し訳ありません。


ある者はこれを「年齢のせい」だと言い、またある者はこれを「加齢のせい」だと言う。更に親父に意見を求めたところ「残念ながらそれが老いだ」と鼻で笑われた。


実際に先日のランチツーリングにおいても食事を完食することができずに、屈辱の「お持ち帰り」をする憂き目にあった。むーん、これでは大喰ライダーの称号は早々に返上せねばなるまい。


そんな中年の弱気が祟ったか、この度の健康診断において高尿酸血症で引っかかった。なるほど、これが痛風か。そう言えば、足の親指に抜けるような痛さがある。検診結果は非情にも「速攻で医者に行け!」だった。


    こうして中年は、誠に遺憾ではあるが自らの食生活を改めねばならない事態に至ったのである。尚、非常に簡潔に今後の予定を書き記しておくと、次のようになる。


①食事制限→②体を絞る→③モテ男に変身


まあ、年中無休でダイエット宣言中を謳う中年であるから、当然の如く「痩せたい!」を連呼していた訳なのだが、これまで些か口先だけ過ぎた。


常に口先だけ、そんな中年だからダイエットが成功する筈もない。己が欲望に負け、デカ盛りの誘惑に負け、そして何より自分自身に負け続けた。


結局、暴食の限りを尽くした中年の行き着いた先は、慢性的なドラえもん体型。そして、その事実を認めたくないがため、体重計に乗ることを放棄してしまった。


    それにしても愛食の神様は残酷だ。「食べる喜び」と「健康の尊さ」という相反する究極の二択を容赦なく迫ってきやがる。


それでも、自身の生命がかかると人間は何でもできる。眼前に避けられぬ「不健康」を突きつけられれば、やはり食生活を改善せねばならぬという気にさせられるのである。


体重計には毎日乗るようになったし、日々の食事量も著しく減らしている。また、仕事終わりの7kmのウォーキングも欠かさずに行うので、その内に明確な効果をみることができる筈だ。


しかしながら、やはり週末の大飯は止めたくない。実はこうして節制したとしても、土日を挟むことで月曜日にはすっかりと元に戻っていることはこれまでにも多々あったが、そこは気にしないことにしよう。


これまでは短期間に効果を上げようとして、途中(割と早く)からエネルギー切れになった感が否めない。よって、今後のダイエットは週末の大飯を最大限楽しみながらも長期的計画に基づいて行っていくこととしよう。


    こうして今後の中年のダイエット方針が決まった訳であるが、実際のところ「食欲不振」という大問題が解決した訳ではない。


大好きなツーリングも、登山も、釣りも、最終的には美味い飯により楽しみが増幅されることが中年流。そして更に言うならば、中年的には「美味しさ」とはズバリ、カロリーに依存する。


油っこいものに、油っこいものを重ね、更に油っこいものを食する、そういった食べ方がやはり中年には向いているようだ。


    そんなことを考えていると、中年の食欲不振問題に一石を投じる意見を仲の良い同僚から得ることができた。彼曰く、中年の食欲不振の原因は「過度なストレス」からきているものだという。


これまでは「年齢のせいだ!」「加齢のせいだ!」「老いのせいだ!」などという意見ばかりだったので、このストレスが原因という考察はなかなか斬新だ。


そうは言うものの、仕事においても私生活においても万事テキトーな中年に本来はストレスなどないはずではある。実際に友人から見た中年は、顔はリアル両津勘吉、体型はドラえもん、更に話し方はパーマン4号(三重弁仕様)のそれと完全にイコールらしい。


当然、そんな中年に定着したイメージが「大雑把」「いい加減」「テキトー」になるのは致し方のないことだ。


しかし、それはあくまでも外見によるイメージであり、その小汚ない見た目に反して心は乙女のごとく繊細にできているのであると、中年はこっそりと自己分析している。


そう、中年の乙女的精神構造は超重要極秘事項である。これは決して他人に知られたくない中年の弱みなのだ。故に「それはストレスのせい」との同僚の指摘された時は、中年の深層心理を見透かされたようでなんだかとても恥ずかしかった。


同僚も「どんな奴でもストレスの一つや二つはある!」とドヤ顔で言っていたので、中年の乙女的深層心理を看破した自信があったのだろう。


    まあ、結局のところ何が食欲不振の原因かは分からない。ただ、こうまで言われると中年自身が何らかの「ストレス」を抱えているような気がしてくるのである。


こうして自分のストレスと食欲不振の因果関係を考えた結果、今回の食欲不振の原因に対してひとつの仮説を立てることができた。


その仮説とは、自身の食欲不振の原因とは、ズバリ「老いたと感じることがストレスになっている」である。そもそもの中年の食欲不振は、過度に「加齢により食欲が無くなったのではないか?」と思ってしまう中年の弱き心に起因しているのではないだろうか?


つまり、食欲不振なのではないかと思い悩むことがストレスになり、更なる食欲不振を招いてしまう。そんなことを繰り返す内に本当に食欲を失ってしまったということが、ことの真相だろうと思う。


もしそうならば、中年がすべきことは至極簡単だ。食って食って食いまくることで、食欲は回復するに違いない。


ということで、今回も壮大なオープニング茶番劇になった。毎度お付き合い下さる優しい読者様に感謝しつつ本編スタートである。



らーめん  いろは

三重県北牟婁郡紀北町東長島3515



    実はここまで書くのに散々時間をかけているのだが、現在のところ「中年的痛風危機」「中年的食欲不振」の二点しか触れていないことに今頃気付く。こうなると冒頭の茶番劇によって、読者の皆様に無駄な時間を過ごさせてしまったことが、猛烈に悔やまれるのである。

よってこれからの記述は可能な限り簡潔に書いていこうと思うのだが、ことはそう簡単には進まない。

本来取り上げようと思っていたお店は、昨年の値上げラッシュであり得ないレベルの値上げとなった。もとより中年的には美味いものが食えれば値段は少々高くとも無問題であるのだが、その点を考慮したとしても「ちょい高過ぎ」となってしまったのである。

    無論、値上げしたことを告知せずに「いいお店でしょ!」と投稿することはできたが、それでは読者の皆様に本質的不利益を与えてしまうことになるだろう。

従って、今回紹介するお店は物価高騰を考慮して、それでも尚「いいお店でしょ!」と断言できるお店に差し替えた。

なにしろ今回の企画は、中年の弱った胃袋に活力を与えるための、云わば「ご褒美企画」である。まさに中年の、中年による、中年のための企画なのだから、当然妥協などできよう筈もない。

そこで今回は、中年垂涎の最強ラーメン屋をこっそりと紹介することとしよう。

「何をもって最強とするのか?」

この質問に対する答えは、きっと読み進めていただくことで明らかになるだろう。特に腹ペコ男性諸氏には辛抱堪らん内容となっていること請け合いだ。

それではラーメン屋「いろは」さんの中身を確認していこう。


    まず始めにお伝えしたいこと、それはいろはさんが実は結構な人気店であることだ。よって、中年はそこを考慮して毎回開店前10分程度早くつくようにしている。人気店ではこうした頑張りがスムーズに食事をする上で欠かせない。

そして開店、いつも2~3番手で店内に侵入する。尚、中年の前には必ず常連女性(同一人物)が並んでいる。過去何度か訪問しているが例外はない。どうやら熱狂的なファンがついているようだ。

兎に角、侵入する。中年はいつも通り一人、取り敢えず一番右端のカウンター席に座る。パッと見、店内は今風の造りであり、一見さんでも入り易い感じだ。すぐに後続の客で一杯になってしまうので、急いで店内の写真を撮る。


    店主は30代前半だろうか。お店の雰囲気はチェーン店の雰囲気に近く、体育会系のノリとお客様第一の接客スタイルは中年的には非常に心地よいものだ。

店内を彩る小物も店主の趣味を反映しているのだろう。アニメやゲーム好きならば見ているだけでも楽しいものである。

因みに店内BGMのセンスもイケている。初めて入った時は、ドラえもん長編映画のテーマ曲が延々と鳴っていた。不覚にも「私が不思議(のび太と鉄人兵団/リルルのテーマ)」で泣いてしまった。

ラーメンを啜りながら啜り泣くオッサン、周囲から見れば変人に見えたことだろう。と言うことで、その時に食べたチャーシュー麺を思い出してみる。



    中年が思うに、チャーシュー麺の出来の良さは、やはりチャーシューの良さが決め手になる。中年的はほどよく脂身が混じった分厚いチャーシューが好きだが、いろはさんのチャーシューはまさに「それ」である。

写真から見て取れると思うが、チャーシューの大きさも厚さも破格だ。無論、赤身と脂身のバランスも最高であるし、脂身には特有の甘さがあるため、これはもう辛抱堪らんものだ。

ただし、この写真を見せて得られる反応は男女でハッキリと別れる。あくまでも中年の周りだけでの話しではあるが、極厚チャーシューはやはり男性陣に圧倒的に支持されるようだ。


    ここでメニュー表を確認しよう。ラーメンの種類は結構充実しているが、この分厚いチャーシューを堪能できるのはチャーシュー麺だけだ。後は薄かったり、小さかったりするのだ。

ただ、そうなると「もうちょっとチャーシューが食べたいな!」と考えるのは、中年だけではないだろう。

そして今回の記事は、誠にタイミング良く中年の弱った胃袋に活力を与えるための「まさに中年のため」のものなのである。また、新年一発目のネタでヌルい企画が許されないことも考慮すれば、ここで中年が幾分か体を張らねばならないようだ。

そんな訳で、今回の企画は「厚切りチャーシューが乗ったチャーシュー麺にチャーシューをトッピングする」という魔改造を段階的に施していくこととしよう。幸いにしてチャーシュートッピングは260円、これならば薄給な中年が破産することもないだろう。


後日、まずはシングル増しでチャレンジである。まあ、ここは問題なくクリアできるはずなので、ぎょうざセット(270円)を足してみた。


今日は珍しく調子が良い。天気も良いため、絶好の唐揚げ日和だと思う。「まあ、お残しはないだろう」と唐揚げ単品(500円)も注文してみた。


「もう、限界!」と思いながらも、大喰ライダーとしてのプライドが弱気になることを許さない。天津飯単品(630円)も合わせて注文する。

チャーシュー麺の着丼にはまだまだ時間が掛かりそうなので着丼を待つ間にこれらを啄むことにする。ぎょうざ、唐揚げ、天津飯のいずれも余裕で及第点以上である。ハッキリ言ってこのお店、何を食っても美味い。

この辺はさすがに人気店だ。ラーメンも美味いがサイドメニューにも抜かりはない。だがしかし、ちょっぴり頼んだ量が多すぎた。それはチャーシューシングル増しのチャーシュー麺を見ていただければ分かるだろう。

それでは着丼の瞬間だ。さあ、中年を歓喜させた絶景を心して拝んで欲しい。

チャーシューシングル増し(前方から撮影)

チャーシューシングル増し(横から撮影)


そしてダメ押しのアップ画像である。まあ、実際のところこのアップ画像自体に何の意味もない。ここまでせずとも、大半の大盛り愛好家には、このチャーシューの盛りは大いに心に刺さるものになっていることだろう。

だからこそ、今回中年がこの感動を伝えたいの相手は、大盛り(オオモリ)と書いてオオサカリと読んでしまう困ったちゃん&「器を見て盛りを見ず」の海原雄山的な大盛り非愛好者の皆様に対してである。

きっとここまで煽れば、食を愛する全ての方に山盛りチャーシューの素晴らしさを布教できることだろう。無論、中年自身はこのお店の回し者ではないのだが「この素晴らしい盛り具合」を伝えるには、やはりこういった地道な取り組みが必要となるに違いない。

それでは最後に無きに等しい食レポをブチ込み、締めくくることとしよう。チャーシューを箸で持ち上げてかぶりつく。これだけチャーシューがあれば、残量を考えつつ慈しんで食べる必要もないだろう。大口開けてがぶり一口だ。

(  ° Д゚)ウマー

チャーシュー麺に対する皆様の意見はきっと様々だろう。チャーシューは薄くスライスされたものが好きだったり、あるいは麺とチャーシューのバランスが大事なのだといった意見は当然あって然るべきだと思う。

しかし、そんな意見をねじ伏せる圧倒的な質量、これこそがいろはさんのチャーシュー麺の凄いところだと思う。そしてチャーシュー麺に更にチャーシューを魔トッピングすることで得られる暴力的な盛り具合、これが控えめに言っても最高すぎるのだ。

加えて、しっかりと脂身の入ったチャーシューはまさにキングオブチャーシュー。脂身の甘さも手伝って、これは相当に美味い。この盛りを高々260円足すことで堪能できるのだから、中年的にはチャーシュートッピングはマストであると思う。


    ガツガツと食べ進める中年ではあったが、やはり注文し過ぎに感じた。予想を遥かに上回るチャーシューの盛りに苦しめられ、天津飯は屈辱のお持ち帰りとなった。たくさん注文しておいて残すとは、これはちょっと恥ずかしい。

    そして後日、当然の如くチャーシュー麺である。勿論、今回はチャーシューダブル増しの魔トッピングを施す。これまでの戦いでなんとなくボリューム感が分かってきたので、ここはしっかりと調整する。


    まずはぎょうざセット、これはラーメンのお供として欠かせない。いつも通りこれらを啄みつつ、待望のチャーシュー麺(今回はチャーシューダブル増し)の着丼を待つ。

※チャーシュー麺(820円)+チャーシューダブル増し(260×2円)+きょうざセット(270円)

勿論、チャーシューダブル増しは完全な初体験であり、かつ完食可能か否かも含めて完全に未知の領域である。

「未知を制し、道を拓け!」

以前、会社の標語コンテストで作成した標語だが、残念ながら不採用になった為、ここで満を持して採用する。これを以てチャーシュー食いまくり、大喰らい道を極めたいとする意思表明としたい。

それでは、刮目して見よ。これがチャーシュー麺、チャーシューダブル増しである。



ラーメンどんぶりの形状が変わり、若干迫力不足に見えるが、実はとんでもないボリュームだ。チャーシューたった3枚でどんぶりを覆い隠す破格の盛りである。



無論、脂身たっぷりのチャーシューは限り無く分厚くカットされたものだ。そして驚くべきことに、この3枚のチャーシューの下には未だ多くのチャーシューが眠っているのだ。

    実際、中年とこのチャーシュー麺との戦いは本当に紙一重であった。ほぼ完食したもののスープまで完飲することはできず、その後約一日半食事を採ることができない悲惨な状況に陥ることになったのだ。

そんな訳で今回も中年的ボリュームバロメーターの時間である。ただし、あくまでも中年の個人的見解であるため、過度に信頼せぬようお願いしたい。

 少ない<<<<<<普通<<<<<<ヤバい

★★★★★★★★★★★★★★★★★★

判定:完全に致死量(ダブル増しの場合)



    後日談となるが、飯友H氏にチャーシュー増し天国を堪能して頂いたが、その折に興味深いことを話していた。


尚、このH氏は中年と同程度の食欲の持ち主だと思われる。以前一緒にとんよしさんのかつ丼特大完食後、和歌山ラーメンを梯子した仲であるから間違いはない。


そんなH氏曰く「これ以上食ったら、俺はチャーシューを嫌いになるわ。」因みにこれはシングル増しについてのコメントとなる。


本来いかに盛られようとも、チャーシューが嫌いになることなどあろう筈がない。当然のごとく、中年もH氏もそのように弱く育てられてえないのだから。


それでも、こうしてH氏が悲鳴をあげたことから考えると、やはりこのチャーシュー麺が破格のボリュームを備えるものだと改めて感じることとなった。


    確かにチャーシュー山盛りのチャーシュー麺は神々しく、また究極的な美しさを誇るものだ。だが、その反面「食べ過ぎると嫌いになる」という猛毒を内包していることを、我々は決して忘れてはならない。   


多少小難しい書き方をしてしまったが、要は用法と用量を守り、美味しく接種して欲しいということだ。あなたも自身の限界をしっかりと把握した上、是非ともいろはさんのチャーシュー麺を食べてみて欲しい。未知との遭遇、その先にきっと新しい道が拓かれる筈である。

※暫く値上げの心配は無さそうなのはチャーシュー愛好家の中年には嬉しいが、稀にチャーシューが欠品している(正確には在庫僅少)場合があるので、この点には注意して欲しい。この場合、チャーシューのトッピングができなくなる可能性が高い。

    最後になりましたが、自身の置かれた環境の変化により、数ヶ月間投稿できない&フォロワーの皆様の記事も読めない状況となっておりました。

誠に申し訳ありませんでした。今後は定期的に記事を書いていく所存であります。ここまで長文をお読みいただき、有り難うございました。次回些細な報告あり(37走目に続く)