白鵬の連覇なるか、稀勢の里が横綱として復活するか、鶴竜は井筒部屋の伝統である業師として休場横綱の汚名返上なるかなど話題満載の秋場所はあっという間に前売りが完売。ところが蓋を開けてみると横綱では日馬富士だけが出場するという、まるで美人局のような秋場所となりました。そのうえこれだけ横綱が欠場する場所は横綱候補の高安にとっては綱とりの絶好のチャンスだとマスコミが書き立てていましたら玉鷲に敗れて、そのとき痛め

 

たももの肉離れで休場となり、同じ日に貴景勝に苦杯を喫した人

気力士・宇良も姿を消してしまい3日目にして早くも七人の侍ならぬ七人の人気力士がいなくなるという異常事態になってしまいました。しかも一枚看板の日馬富士も平幕に落ちた琴奨菊との立ち合

いで勝手に、てめえで取り直しだと勘違いして手を抜いたまま土俵を割ってしまい、頭にきたギャラリーが座布団を土俵めかけて投げつけて異常事態に花を添えていました。気合で相撲をとる日馬富士はその後、立ち合いに迷い気が抜けた相撲で横綱審議会から

 

普通なら叱責の言葉が飛ぶところですが、なんとしても頑張って欲

しいと懇願するコメントが出たとマスコミは報じていました。その直後、大関の照ノ富士は古傷の膝を痛めて欠場することになって3横綱2横関が大正の御代から数えて99年ぶりという珍事のネタになってしまいました。と、こんな秋場所いや美人局場所を相撲の解説では、うるさい元NHKのアナウンサーだったおっさんが”白鵬は別格としても今の関取は「鉄炮」や「四股」を踏まない力士が多くなった。妙なスポーツ器具を振り回して稽古したつもりになってい

 

る”と昔、近所にいたウザイ親父のような苦言を呈していました。

ヤングな女子アナが幕下の力士を”OO関取”と紹介していましたら、そのおっさんが”十両以下の相撲取りには関取とは言いません。その場合はお相撲さんとかOOさんと言いなさい”と後輩を諫めるように修正していました。さらに技のデパートと囃された舞の海氏は”最近はコンクリートが多くなって四股を踏む場所が少なくなったことや重量化が流行りとなって筋力よりも重量をふやすとい

 

う力士が多くなった。これでは一か所に重力が集中したたときに身体を痛めてしまう。昔の力士は軽量でも足腰を鍛え上げていたか

らワザにも切れがあった。大型力士を投げ飛ばす魅力があった”と大味な現代の相撲と目いっぱい膨らんだ力士にチクリとクギを差していました。さあ、この美人局場所の結末はどうなっているのか気が気ではありませんので早めの出前となってしまいました。大相撲をこよなく愛されている内館作家センセ。センセはこんな事態をどう思って、いらっしゃるんでしょうか。


 勝つには不思議な勝ちあり 負けには不思議の負けなし 

 肥前平戸藩 松浦静山      代読 ぐっさんハイ