少しばかりの預金がありましたので目くそ鼻くそ(品がないわよ)状態ではありますが定期預金にしようと都心の銀行に出かけました。久しぶりに顔を出したものですから自慢話をはじめました。老化現象のひとつです。担当者は先がつかえているのか、うんざりしたのか、”折角お見えですから”と言いながら以前答えたアンケートを引っ張り出して、年収や

 

株式、投信などどうでもいいようなことを聞き出そうとする

んですあたしゃ”今日はわずかなお金を定期にするだけのことだから、そんなの必要ないだろう”と言いましたら”いえ、お客さまの大切なお金を動かすときには必ずお訊ねするようになっています”と言いながら続けます。そんな儀式が終わって”送られてきたパンフレットでは外貨預金の定期が2週間を3か月に切り替えると金利が良くなると書いてあった

 

が、どれくらいアップするの?”と聞きましたら”お客さま、定期の期間と金利のお訊ねでございますが、お答えする

まえにお客さまの意思確認のために私の上司が参ります”と言って、しばらくすると瘦せぎすの男性が現れて同じようなことを繰り返すのです。あたしゃ”なんでそんな大げさな儀式を繰り返すの?”と皮肉を言いましたら”銀行協会の申し合わせで私どもの担当の者がお客さまに無理なおすすめをし

 

ないようにとの通達にもとずいてお手間を煩わせています”と真面目な顔で言いますで、外貨預金は2週間定期を3か月に延長したら金利が下がるということがわかりました。あ

たしゃ腹が立って”たったこれぐらいのことでこんなに手間暇をかけずに今までのように応えてくれていいじゃない”と
毒付いてしまいました。担当者は申し訳なさそうに”あの、お客さまが80歳になられましたら、ご希望されるメニューも

 

当日でなく翌日ご本人の意思を再度確認したうえでご契約ということになっています”と言いました。あたしゃ”まるで80歳を超えると人間扱いをされなくなるんだ!”と捨て台詞を吐いて街に飛び出しました。そんな小さな事件の数日後、すぐ近くの銀行の駐車場で3億8千万円の強奪事件が発生したばっかでしたが、そんな大金をどうやって銀行から引き出した男性の顔が見たくなりました。

   自慢話をしようとすると かみさんはすぐ用事を
   思い出しま~す         ぐっさんハイ