ある絵本作家がこんな素敵なつぶやきを書いていました。”日本画
を学んでいた学生時代、モチーフにしていた祖父の顔に刻まれた深いしわ
の一つ一つに魅力を感じていました。祖父のゆっくりした動きや、足が細く
ておなかが少し出ているフォルムにもひかれました。その人生や、失ったり
隠れたりしたものに美しさを感じるんです。お年寄りともっと話したいと思う
ようになり、絵を描いていくためにも、卒業後は介護施設の非正規職員に。
多くのお年寄りとの出会いがあり、今まで生きてきた生活の営みが、一瞬
垣間見えることがありました。あるときは、おしゃべりしたことがなかった、
認知症の女性が、手を洗うたびに飛んだしぶきを必ず拭き取っているのに
気づきました。その人の人生や人格は、核として消えずにどこかしらに残
っているんですね。人間って奥深いし、いとおしいし、不思議だなと感じま
した”。実に奥深い観察力ですねえ。この絵本作家さんのやさしさを感じま
した。私はどんな番組か忘れてしまいましたが、15歳ぐらいの老犬を、
いとしそうにお世話をしている年老いたご婦人が画面にありました。二人
だけの生活だったと思いますが二人には絆などの俗世の言葉が軽くなる
ような結びつきを感じました。老犬は動くこともままならず、飼い主のご婦
人も不自由な身体をおして、お世話をし無感動に突っ立っておりました。
それが絵になるんですねえ、長い間のリズムというかはた目には不自由
で大変だろうと思われる行為も幼いころからわが子のようにいつくしんで
育てた愛犬のお世話をすることは生活のリズムというか当たり前の自然
な行為なんでしょうねえ。殺伐としていく世相のなかでホッとするお話でした
小話:いつも行くプールは混浴なんです。もちろん水着を着用して
います。おじんと、おばあが”気の毒にねえ、可哀想かねえ”と
何かを話題に盛り上がっていました。”いまどきマージンをして賭
け金なしでやっても、つまらんやろうもん”と飯塚の市長と副市長
が賭けマージャンでやり玉にあがっていたことを肴に、あたしがの
ぼせてしまうぐらい長い時間話し込んでありました。おばあが”ば
ってん、市長が”マージャンを賭けんでやるひとが居るじゃろうか
てヒラキ直りよりましたが、ありゃあ余計なことば言うたと思いま
す”と言いながらふたりで頷いてありました。そうなんですよね、
失言なんてえものは本当のことでも、その場にそぐわないことを口
にしてしまうんですな。段々、窮屈な世の中になってきましたな。
裸の社交場 ぐっさんハイ