近くの公共施設に立ち寄りましたら、おてもやんを踊るのかと思いたく
なるような厚化粧をした、おばさんが着物の裾を振り乱しながら”(ト
イレの)女のほうは手前ねそれとも奥にあっとね”と切羽詰まったよう
な顔をしながら私に聞きましたから”奥!”と応えましたら脱兎のごと
く(トイレに)消えました。厚化粧の原因はカラオケ大会でした。私は
気になって会場のドアを開けました。舞台には厚化粧その2の女性が”
私を抱いて~〽”と熱唱していました。時間が早かったためか場内は、
閑散としていました。でも舞台の女性はそんなことはお構いなしに個性
的な歌を披露していました。舞台で歌うぐらいですから先生に付いてレ
ッスンを受けてあるはずなのに夢になかなか届くような歌にはなりませ
ん。やっと終わったのかと思いましたらまた歌い出したので、さきほど
のおばさんの歌声を聞く前に失礼してしまいました。カラオケにはもっ
と聞きたい人とそうでない人があって、後者の場合はかなり苦痛になる
ことをお忘れなく。さて、健康維持とリハビリを兼ねて公共施設での
社交ダンスを覗いていますが、いつも一緒になる先輩方が段々少なくな
っていくんです。加齢のためか心身がお疲れのためにおみえになること
が難しくなったんだと思っていました。ある日、主催者のひとりから”
暇があったらOOにおいでなさい”と声がかかりました。はじめての会
場でした。シューズを抱えて会場にまいりましたら、最近おみえになら
ないと思っていた方々が大勢いらっしゃるじゃありませんか。何かしら
ホッといたしました。深々とお辞儀をしてシューズに履き替えましたら
”踊ろう”といってくださる方がいらっしゃって、いつもは壁に張り付
いて”ボランティアして”と連呼する会場と違った、ぬくもりを感じま
した。場内を見渡しましたら私めが若輩といった感じで80代の善男善
女の方々が思い思いにステップを踏む光景は、さながら同窓会のような
和気あいあいの雰囲気でした。それに顔の表情がいいですね。生き生き
として青春を謳歌してありました。まあカラオケの会場でもそうですが
至福のときの顔はいいですねえ。楽しいことに没頭する、、そんな姿を
来年もお届けさせていただきます。
今年も昔と違って業者やマスコミだけが大騒ぎをする年末で
した。辛抱強くお付き合いくださりありがとうございました
今年はこの駄作でお開きです。また1月4日から出前を再開
させていただきます。末筆ながら良い年をお迎えください。
出前本舗 店主 ぐっさんハイ