ある雑誌を眺めていましたら「シャバと刑務所を往復した伝説の女スリ
83歳の半生」という見出しにつられて目を通してしまいました。”とても

スリをするような人間には見えなかった。身長140センチほどの小さな

身体で、よろめきながら入廷した、さと婆は足腰が弱いのかときたま、

地面に躓き刑務官に、支えられるようにしてようやく被告席に着いた。

パーマのかかった茶色の髪にやや派手さは感じるもののトロンとした

穏やかな目と下膨れの顔はどこにでもいる、ごく普通のお婆ちゃん

といった印象だ。スリ師と聞いて思い浮かべるような、すばしっこい雰
囲気はまるでない。むしろ倒れそうである。しかし彼女こそ、その道、
65年の伝説の女スリ師である。捜査員からはデパートの地下食品売り
場での犯行の多さから「デパ地下のさと婆」と呼ばれていた。神山さと
83歳(逮捕当時)なのである。さと婆は今年3月JR上野駅構内で行
われた物産展の会場で女性客のバッグから財布を抜き取り現行犯逮捕

 

されていた。これまでに前科18犯、前歴9件の計27回の逮捕歴を持ち
最後に刑務所から出てきたのは平成25年8月で本件は出所後、約2年
半後ということになり、さと婆にとっては実に19回目の裁判というわけだ

とても80代とは思えない旺盛な犯罪欲には驚くばかりだ。躊躇ない犯行

によほどお金に困っていたとかと思いきや、そうではなさそうだ。さと婆は

3階建てのアパートを所有しており家賃収入が月に20万円さらに2か月

に1回12万の収入を得ていた。さと婆はこのアパートを住居とし長男

 

夫婦と孫2人の5人で暮らしていたという。人生のうち、30年は刑務所で

過ごしてきた、さと婆はこの判決で常習累犯窃盗により懲役2年半の審判

が下されたそうだ。法廷で見せた弱々しい姿から一転して職場でカモを探

す、さと婆姉さん。”誰か信じてくれるひとが見守って取り替えてあげないと

止まらない”と精神科医のアドバイス」。いやはや、このさと婆姉さんという

御仁には痴呆だとか老化という呼称が逃げ腰になるような人物ですなあ。

芸術的な業師に脱帽した老兵ではありました。

      83にして獲物を狙う豹みたいで凄いじゃありませんか。
      ”面倒臭い、あとでいいや”が口に出て、先楽後憂にに
      なってしまった。                  ぐっさんハイ