友人のすすめもあって化学療法で合格点を頂いたら漢方医療も併用
しようと考えて、4回目の点滴攻勢で首尾よく腫瘍を撃退したとこ
ろで担当医に漢方療法も併用してみたいと横を向きながら呟きまし
た。”自分で考えて決めたらいいでしよう”という言葉が返ってく
ると思っていましたら、言下に”感心しませんね漢方薬は副作用も
多いし内臓を傷めたり医学的に解明されていないものを、すすめる
わけにはいきません”と父親に向かっていうような口調でキッパリ

否定するじゃありませんか。”公的に証明されているものは我々も
使っています。実は祖母もガンになりまして親戚からも随分すすめ
られました。でも化学療法で治しました、高いお金を出して治すと
いう気持ちもわからないではありませんが。確証もないことに費や
すよりも美味しいものを食べて滋養をつけて病院で頑張ったように
普段も身体を動かすようにしてください”と諭すような口調で言わ
れました。化学療法で散々副作用に苦しめられた私は漢方には副作

用が多いというところは笑いそうになりましたが、いつもはソフト
な口調で応対する担当医、いや西洋医学に従事する医師の漢方薬に
対する拒否反応を垣間見た会話でした。医師は続けて”確かに漢方
医学で命を救われた方はあります、ひとの体は医学的に解明されて
いないことが沢山あります。ですから強ち否定するものではありま
せんが、何か自分を奮い立たせるものを持ち信頼出来る医療と一緒
に闘っていくことが大切なことではないでしょうか”と言われたら

返す言葉がありませんでした。巷には抗がん剤は有害だとか、そも
そもガンの治療はするなとか我々を惑わす文献が出回っています。
どれが本当なのか、あるいは適切な処置なのか困ってしまいます。
私が実際に体験した話で今回の入院日記を本当におしまいにしたい
と思います。実はある肺がんにかかった方からsS県の漢方医を紹介
されて通ったことがあります。紹介して頂いた方は漢方の治療のか
いもなく4年前に旅立たれました。私は通院し続けましたが一向に

改善の兆しがありません。そんなとき、かみさんのPET検査に同行し
た、ついでに受診したところ腫瘍が見つかって今回、命拾いをした
というわけなんです。もし、かみさんについて行かなかったら私も
仏さんになっていたかもわかりません。アッH先生に”私はガンに
モテモテですが俗にいうDNAは子供たちに影響しますか”と尋ねたと
ころ”ずっと一緒に生活をしていたら影響はあるでしょうが、環境
や食生活が異なれば、ほとんど関係ありません。あったにしても数
パーセントでしょう”という答えでした。

    なやみは つきねんだなあ 生きているんなもの
             相田みつお 代読 ぐっさんハイ