世の中は”希望を持て”とか”夢をみろ”などとガッツや根性丸出しのタイ
プを褒め称える風潮があります。大相撲名古屋場所はいつものように、
横綱白鵬が35度目の天皇賜杯を手にしました。数番の危なっかしい取
り口で、知ったかぶりが”そろそろ限界じゃないでしょうか”といっていまし
たが取り組みが進むに従い、いつものように万全な取り組みで、雑音を
無視して優勝という栄冠を勝ち取って大相撲界最年長でユーモアーたっ
ぷりの旭天鵬と一緒にオープンカーで愛嬌を振りまいていました。それ

にしても白鵬関の強靭な精神力は、なにかとヒール(悪者)にしようとす
るマスコミを、もろともせず前人未到の大記録を更新していました。でも
ね、そんなにしゃかりきになって頑張らなくてもいいんです。過当競争す
る様を眺めながらマイペースで生きていく人生だって面白いじゃないで
すか。ま黄昏族の老兵だから言えるのかもしれませんがね。さて、いつ
もは気が強くて根性もちの力士が主人公なんですが、今日は気が弱くて
も新十両に名乗りをあげた力士の話なんです。「一風変わった性格の

力士が大相撲秋場所での新十両を決めた。東農大時代の’11年に学生
横綱となった正代(23)(本名 正直直也 熊本県出身時津風部屋)。抱
負を聞かれ”(対決する場面を)想像するだけで緊張しちゃう”と江戸弁で
洩らすほどの気が小さいのだ。「マイナス思考で弱気」晴れの昇進記者会
見で師匠の時津風親方(元幕内 時津海)が厳しい言葉を並べた。”そこ
が変われば相撲も積極的になる”と話す親方の横で正代は1m82 150
キロの体を縮めるだけだった。昨年春場所以来、9場所、負け越し知らず

ただ幕下上位だった今年の春場所と夏場所は4勝3負ともに勝ち越した
あとの連敗で十両昇進を逃した。”勝てば昇進というか。そういうのは苦手
”と正代。東幕下筆頭で望んだ名古屋場所は5勝2負と三度目の正直で
壁を破った。角界入りの経緯も面白い。大学の教育実習で”俺にはムリ”
と教職を諦め就職も挫折。”続けてきたものを頑張ろうと入門を決めた。
だが熊本農高で国体を制し大学日本一となった実力は確かだ。名古屋
場所では東洋大出身で1学年下の御嶽海が、十両優勝。これには正代

も”ショックだった”という。日大出身で同期の大翔丸も来場所は再十両が
決まり刺激には事欠かない。弱気の虫を克服し土俵を盛り上げたい」と、
ブン屋がハッパをかけていました。如何です。こんな気弱でも力持ちの愛
すべき関取がいるんですよ。アッそういえば逸の城関も同類じゃないかと
思いますね。白鵬と取り組みのあと”しっかりしろ”とばかりに顎に喝を入
れられ、ショックのためか、そのあと5連敗して4勝11負と大負けしてしま
いましたっけ。逸の城も同類なんですねえ。クヨクヨしながら周囲を気にし
てばかりの、あなたに捧げます。
  
  ある雑誌に逸の城はモンゴルで水汲みや動物のフン集めをしたり
  遊牧生活をしていた、くだりで、”こどものころ、羊の赤ちゃんと一緒
  に寝ていた夢を今でも見ます。負けて落ち込んだりすると羊の夢を
  みてまた一緒に眠りたいなって、、”。   小心者の ぐっさんハイ

*本名は正代直也なんですが、あまりにも正直な告白でしたので思わず
  正直直也と書いてしまいました。”がま出せ 正直 いや 正代!”