自衛隊の広告塔みたいだった今井雅之さんがガンのため永眠しました
私は、てめえでテレビのまえにしゃしゃり出て元気さを誇示していたとば
かり思っていましたが、横綱だった朝青龍関とバトルを繰り広げて女を
あげていた、印象深い顔立ちの作家先生がおっしゃるには今井さんが
入院している病院の駐車場に押しかけて車の後部から車椅子病室に
向かうところを待ち伏せしていたパパラッチつまり売らんかなのブン屋
どもが無理やりインタビューを仕掛けたんだそうですね。今井さんは、

本来なら自分が主役を務めるはずだった舞台の初日に舞台あいさつに
行きその帰りを急襲されたんだそうですね。今井さんは抗がん剤治療で
苦しい最中ビットした居ずまいで堂々と自分の現状を自分の口から語っ
てありましたが、これも役者稼業の性なんでしょうかねえ。途中で涙ぐむ
ことはあったし、20キロやせたという体ではあったが、ややかすれた声
ではありながら口調は明確で隠すことなく心情を吐露し眼光は以前のま
ま鋭かった。兄貴と呼ばれてファンも多かった今井さんの武闘派をより

印象づける会見だったと思うと格闘技をこよなく愛する作家先生らしいコ
メントでありました。また我らが健さんの話になってしまいますが、健さん
は徹底して公私を分けてありましたねえ。私の部分を切り売りして目立ち
たがり屋が多い中、あくまでも高倉 健というブランドを大事にしてありま
した。というより役どころに限りなく近づくことでご自身の深みを極めるよう
なことろがあったと思います。ですから任侠シリーズで自分が磨り減って
いくことに焦燥感を募らせ大スターの地位を投げ捨てて、出演する映画

も厳選し幾多の名作を産んで、決して出しゃばらない謙虚で控え目な、
誰からも愛される「健さん」でありえたんだと思います。任侠映画に出演
中は本物のヤクザ稼業のひととの友好関係がブン屋によって暴露され
たこともありましたが、男が男に惚れる、。そんな人柄が反社会的なひと
たちからも賛美の声が聞こえてくるようです。あら作家先生が入院中に
こんなボヤキも口にしてありました。急性の心臓と動脈の病気で生死を
さまよった。14キロやせて全身の筋肉はすべて落ち、指一本動かない

人工呼吸器やら沢山のチューブにつながれ声はまったく出ない。やがて
奇跡的に生還したのだが医師やスタッフの力運のよさなどいろいろある
ただ私の場合は「見舞い客がゼロだった」ということの治癒をもたらす大
きな原因のひとつだったと思う。老兵の場合は”見舞いに来てよ”とお願
いをしても来てくれるひとはいませんが、幸いカミさんだけは食い慣れた
オカズをセッセと出前をしてくれたおかげで元気になったと思っています
話がまた蛇行してしまいましたが、ブン屋さん、どうか売らんかなの根性
はほどほどにして、そっと治癒に専念させてくださいな。
  
  人間にとっていちばん寂しいのは、何を見ても、何を食べても
  何の感動もしないこと 高倉健       代読 ぐっさんハイ