ところでインドネシアはその昔、かなりのインフレに悩んだ歴史があって
バッグを調達するときでも、出だしで”百五十万”といわれたときはギョッ
としてしまいました。だって日本で百五十万といったら車両を購入する感
覚じゃありませんか。数日は嫁の奢りで後ろについて物価に慣れるよう
にリハビリを受けながらの街歩きでした。例えば食物だってラーメンみた
いなヌードルだって”4万ルピア!”といわれたらドキッとしてしまいますが
日本円に換算したら400円ということなんですねえ。表示してあるプライ

スをゼロふたつを指で隠してみたら大体、日本のお金に相当することを
嫁に教えられて単身で怪しげな店の探索となりました。若いひとの歩く
速度に負けまいと懸命に歩きながらモールにはいって地下のスーパー
マーケットにたどり着きました。そのまま入ろうとしましたら目つきの鋭い
男に停められて背負ったバッグになりやら仕掛けをしています。なんだろ
うと見てみたら針金みたいなものでシールされていました。でもバッグに
はポケットがいくつもありますから形だけのチェックでした。”こっちは客

だ”といいたくなるのを我慢しながら店内をぶらぶらしました。「不信の国
」丸出しのアクションでした。電気屋OBは、すぐ電器売り場に目がいって
驚いたのは韓国製が幅をきかせているんです。値段は42インチで1千
4百万ルピアすなわち日本円で14万円弱と結構な高値でした。食品売
り場に流れながら値段をみていましたらスタッフが、そこをどけといって
いるようです。あわてて別の場所に移動しましたらハシゴを持ってきて、
なにやら商品を積み上げているんです。日本でそんなアクションを起こ

したらクレームがつきインターネットなんかで非難轟々だろうと思いまし
た。いわゆる日本流のサービスというのは日本だけの嬉しい文化だと
思いました。スタッフも客のサービスよりも盗まれないか監視するのが
一番の仕事だと思っていて客を無視しておしゃべりに夢中になる文化
も私のころと一緒で健在でした。さて物価ですが大雑把にいえばローカ
ル製は日本製の3分の2。輸入品は日本製とかわらないか、やや高額
といった感じでした。日系の店はすでに日本ではあまり聞かれなくなっ

た「SOGO」が健在で韓国のロッテ財閥がありました。高級品を主とした
セレブ相手の店だと嫁が教えてくれました。そのロッテから歩いて10分
ぐらいのところに息子たちの住まいがあって、車で行くより早いといって
いました。北朝鮮や中国の大使館などが点在するところですから住まい
としてはハイクラスの地域ではないかと思います。で、ふたりがいうには
中国大使館のマナーの悪さが顰蹙を買っているんだそうですよ。中国
大使館のまえを通りましたら、なるほどと思いました。道路という道路は
大使館ナンバーの車両に占拠されていました。
   
   多額の支援や投資で強引に進出するチャイナ 控え目ながら
   相手の意向を考えて少しずつのジパング     ぐっさんハイ