夕方、新聞を何部か手にもっているおっさんと長屋のフロアーで一緒に
なりました。配達しているひとだと思って”寒い中ご苦労さん”と声をかけ
ました。また出前屋の好奇心が頭をもたげて”どこの新聞?”と訊ねま
したら”読売”とぶっきら棒な返事が返ってきました。”だったら、お宅は
朝日が、ああいうことになっとるけん、ヨカばっかじゃろうもん”といいま
したら”それが、ようナカとよ、ウチもあの騒動で減りよっと”という答え
が返ってきました。とくに若者の活字離れのきっかけになったと解説し
ていました。さらに高齢者も目が不自由になったり購読をやめてしまう
ひともあって、そのうえ新聞販売店は、収入源の折込チラシも減って、
新聞業界の受難は長期化して販売店の個人の経営者が大幅に姿を
消しているようですな。地方版の大手であるN紙などはかなり購読者を
抱えていた販売店でしたが今回の事件を契機に二代目が継承しないと
いうダブル要因で店を閉めてしまって新聞社の直営店がバトンタッチし
たと勧誘員がため息混じりで話していたのを思い出してしまいました。
さて余談が長くなってしまいましたが朝日新聞の本社社長が交代したも
のの社内や、てめえたちが選んでつくった、なんとか委員会の席上では
あいさつをしていたらしいのですが、やっと12月6日の朝刊のトップに
控えめながら「原点立ち戻る改革」という見出しで渡辺本社・新社長が
いつもの、いいことずくめのあいさつをしていました。それも相変わらず
読者に対する表明でありました。ただ、あいさつの中で渡辺本社・新社
長が”社員の先頭に立って必ず変えます”という決意表明はあたしの、
脳みその片隅を捉えました。さらに私が”へ~ッ”と感心したのは木村
前社長(61)は特別顧問に就任する予定であったそうですが社内規定
である顧問就任のルールを辞退して、ただのひとになったという報道に
は見るべきものがあったと素直に評価したいと思いました。遅きに失す
るとは思いますが、そりゃそうですよ、まえのトップがのさばっていたん
じゃ思い切って、やれませんやねえ。では例によってライバル紙の報道
ぶりをながめてみると読売はトップで朝日とおなじ位置に「朝日新社長
が就任 渡辺氏”根底から改革」 ”根底から朝日をつくりかえる”と強調
したとありました。日経は三面に「根底からつくりかえる」と経済紙らしい
扱いでした。バッシング中の朝日は確かにギョッとするような反対一色の
報道はなくなったとは思いますがニュースソースが細くなったせいか、
回覧板みたいな平凡な内容になり、世論を気にしすぎて、おっかなびっく
りという記事が多くなりましたね。しかし立体的(賛否両論の報道)な活字
が目立ち始めたと思います。生まれ変わるっていうことは廃業、覚悟で
キーを叩くことじゃないでしょうか。
ブン屋を殺すにゃ 刃物は要らぬ いくらかの購読者が
他紙へ鞍替えすりゃそれでいい。旦那を殺すにゃ刃物は
要らぬ 好きなものを好きなだけ 喰わせりゃそれでいい
ぐっさん殺すにゃ刃物は要らぬ 駄文を無視すりゃ
それでいい、、だとよ。 ぐっさんハイ!