年に2回、福岡県主催でダンス競技会がありカミさんと応援に(あんた
のことだから野次なんでしょ)。今回もエレベーターで金ピカに着飾って
厚化粧をした女性と一緒になりました。”綺麗ですね、がんばってね”と
エールを送りましたら”はい、ありがとうございます”と応えてくれました。
あたしゃ、言葉に独特のアクセントがあり、目鼻が大きいところから、
沖縄から来た選手だと思いました。観客席に着いたところで会場では、
こどもたちによるダンスが披露されていました。可愛い仕草で一生懸命

に演じヤンやの拍手が起こっていました。男の子がひとり恥ずかしそう
に退場していきました。ここでも圧倒的に女性上位でした。高齢化は、
ここにも忍び寄っており、出場者が少なくなって会場に着いたころには
ラテンの部は終了して半裸姿で太もも丸出しの選手の姿はありません
でした。次回はもっと早めに来ないとダメだと思いました。さて、モダン
の部は、いつものように床屋に行って再婚したような燕尾服姿の男性と
中洲から急遽出張してきたような厚化粧でケバケバしい格好の女性軍

がいまや遅しと出番を待っています。中には会場の片隅で抱き合って、
ステップを確認しあうカップルもあります。定刻になり、選手たちが出て
きました。日頃の腕自慢、、いや足自慢を誇示するように審査をする係
員にアピールするように軽やかにステップを踏んでいます。カミさんは
拍手だけですが、お世話になっている先生も出場して、ここぞとばかり
に生徒さんたちは嬌声を張り上げています。私も負けずに声援を送り
ながら”その調子!”などと、てめえはできないくせに余計なことをいい

ますとカミさんは冷たい視線を送りながら”余計なことをいわないの”と
諌められ舞台を見つめていましたらアッという間に終わっていました。
さきほどエレベーターで一緒になった女性も登場しました。普通にみえ
たんですが小柄なカップルでした。”60番!”と声をかけましたが反応
はありませんでした。どうしても大柄な選手が目立ってしまいますが、
このカップルはキビキビした踊りで決勝まで進出していました。決勝で
は名前と出身県が発表されて沖縄から遠征してきたことがわかりました

今度は”60番チバリヨ!”とドラ声をあげましたら、あれっというように
こちらをみてくれました。グランドシニアの部では顔馴染みのカップルが
出場していました。奥さんの手を借りた前かがみのご老体が音楽が鳴
り始めますとシャンとして、しっかりした足取りに変身します。社交ダンス
って魔力があるんですね。すぐ上の席で厚化粧をした女性が一生懸命
声援を送っています。理由を訊ねましたら”長崎でお世話になった私の
憧れのカップルなんです”と応じてくれました。周囲は意に介せず威風
堂々とした86歳の踊りっぷりに盛んな拍手が起こっていました。
 
 小話:いつものようにエレベーターに乗りましたら、乳母車に目の
  パッチリした赤ちゃんが乗ってきました。私は思わず”あら可愛
 いねお母さんにそっくりだ”といったところまではよかったのですが
 そのあと”こんな可愛いのは、しばらくの間で、すぐ憎たらしいこと
 をいうようになるからね”といってシラケてしまいました。しまったと
 思った瞬間。自分の階になってしまいました。降りたあと、”それは
 おじさんの孫のことだよ”と呟きましたがあとの祭りでした。
                ひと言多くてシラケさせる ぐっさんハイ