オラウータンはボルネオ島に生息する霊長類の中でも最も人間に近い
動物だそうです。もっとも最近の人間は動物以下の輩も多くなりました
から適切な表現ではないかもしれませんがね。で、このオラウータンを
こよなく愛する御仁が自宅の玄関に立派な額縁におさまったこどもの、
オラウータンの写真を飾ってありました。私はそれに魅入られて所望し
ました。快諾いただき私の家でもおなじように微笑んでいます。その方
はシンガポールで仕事の関係で15年ほど住んでありましたが、人柄が
よく会社以外のひとからも慕われ、超多忙人でなかなかプライベートな
時間がとれない中、動物園に通い詰めで傑作を撮った逸品なんです。
友人のすすめもあってコンテストに出品したら見事「大賞」をとったんだ
そうです。時間があれば雨天でも風のある日でもオラウータンのまえに
座り込んでシャッターチャンスを狙ったんだそうです。彼曰く”相手は用
心深く、なかなか自然な姿をみせてくれない、だから彼らの好物をポケ
ットに忍ばせて、やさくしく語りかけ与えながら自分はあなたのともだち
だと思ってもらうのに苦労した”と話してありました。でも相手は動物で
すからポーズの注文をつけようとしても、うわの空、空振りで動物園を
あとにした日もあったそうです。そんな苦心の傑作は、なんともいえない
眼差しで微笑んで、”オイなんでそんなにあくせくするんだ”。”ちったあ、
ゆっくりしろよ”と毎日あたふたする、あたしをからかうような表情の写
真を眺めるのが日課になっています。そんなことがあって、BSだったと
思いますが世界的に有名なシンガポールの動物園が紹介されていまし
た。ナイトパークなんか大人気だそうですね。彼が苦心したように動物
園の飼育の係だって、自分のこどもを育てるような細やかな愛情とバラ
ンスを考えた食材を与えながらオラウータンが気に入った飼育係が面
倒をみると解説がありました。口移しで食物を与えているシーンもあり
ました。そうしながら話しかけていくうちに段々その飼育のひとの言葉を
理解するようになるんだそうですよ。知能指数が高いんですね。ジャン
グルをデザインした密林から、よく脱走しないか下衆の私が考えそうな
こともオラウータンの習性を計算した森林の配置がしてあるとも解説して
いました。あたしゃ、このテレビをみながら、どこかの国では児童の教育
問題で、ああだこうだで盛りあがった、友人のボディを解体するという別
次元のような痛ましい事件が起こってしまいましたが、毎日見詰めてい
るオラウータンの写真が”大人たちよ、本当にこどもたちのことを考える
努力、、いや、こどもたちを好きなひとがサポートしているのか”問いか
けられているような気がしました(ちょっと横を向いたってダメですよ、
そこのえらぶってるセンセ)。
こどもは親(大人)の背中をみて育つ、、ってえまえに
こどもを抱きしめる言動が大切じゃありませんか
オラウータンに魅せられた ぐっさんハイ