昔は台風一過といって台風が過ぎ去ったあとは、晴天でどこかの通販
のおやじのような騒々しいセミが鳴くというイメージがありましたが、最
近はストーカーみたいにいつまでもジメジメしてますなあ。さて先便で、
リボンさんの世界について案内したことがありますが、脳溢血で倒れた
水屋さん(ダンス愛好者に浄水器を売る商売)は意識が戻って退院後、
リハビリに努めているそうですが、まだ道半ばで、しゃべるのも大変だ
そうです。あの流れるようなダンスは無理だろうは巷の噂でした。でも、

あたしゃ女性を、とっかえひっかえ踊ったうえ小遣いが稼げるとあって、
そのうちなんでもなかったような顔をして姿を現すのではと思っています
で、そんな話をしてくれたおばさんとステップを踏んであった、おじさんも
リボンさんだということで、そのおじさんと立ち話となりました。帰り支度
中のその方に”失礼ですがお年を伺ってよろしいですか”といいましたら
胸を張ったように”当年とって84歳!”と勝ち誇ったような答えが返って
きました。粋なハットを被りサングラスをかけて、とても84にはみえない

ハイカラな出で立ちでした。”もうお帰りですか”。”うん疲れたし、今日の
仕事は終わったけんね”。”何人ぐらい生徒さんをお持ちですか”。”今日
はふたり、あと数人相手ばしよる”。”スタジオはお持ちですか”。”そがん
気のきいた、もんは持ん”。”毎日おみえですか”。”うんにゃ、女性が来
んときは来ん、もう年じゃけんね”。”今も現役だと思いますが昔は競技
会なんかで活躍なさったとでしょう”。と水を向けましたら(ニヤッとしなが
ら)”そりゃ、そうたい〇〇ていうたら知らんもんはおらんじゃった(と聞い

たこともないような競技会とかダンスホールの名前が機関銃のように飛
び出しました)”。”(いたずらっぽく)ヨカ目にも会うたとでしょう”。”(遠くを
見るような顔付きで)うん、ヨカったねえ、ようモテた”。”そうですか、お引
止めしてごめんなさい、まだ暑が厳しいですからお体にはお気をつけくだ
さい”といって深々と腰を折ってしまいました。本人はまだ話し足らないよ
うでした。胸を張って立ち話をされてはいましたが、帰る姿は背の曲がっ
たフツーの老人でした。おそらく最年長のリボンさんだと思いますが高齢

といえば先日、突風に吹かれて転倒して骨折したという80歳のおばさん
はどんな理由か知りませんが10日と経たずに、また骨折して病院にUタ
ーンという悲報を耳にしましたが、でも、あの方なら再会したときに”この
会場で踊ることを夢にみながら一生懸命リハビリに励んだとよ”と目を輝
かせながら語ってありましたが、また何事もなかったように優雅なお姿を
お見せになると、あたしゃ確信していますハイ。軽快な音楽、、でもなんと
いっても真昼間から大の大人が男と女で手をつないでステップを踏む、、
これに勝る若返りはないと思わせたひとコマではありました。
         
         
           できました 老人会の青年部 ぐっさんハイ