いつものようにお顔がとっても印象に残るおばさまが、にやっとするよ
うなことを呟いてありました。こぴっとパクらせていただきます。「ある
居酒屋で学生たちと飲んだ。昔は”おばちゃん人肌”といえば”あいよ”
といっておばちゃんは小汚い割烹着の裾で手を拭きながら人肌の燗を
してくれた。こういう、えも言われぬ豊かな日本語がもやは伝わらない。
”人肌って36度でよろしかったでしょうか”。”ぬる燗より高温ですか燗
的には何度で大丈夫ですか”と聞いてきたそうだ。”そういう問題じゃな
い”といえば”だから日本語は、うざい”となるだろう。都内のある店で
会食をしていたときに店の若い女性が皿をさげにきた。大学の1、2
年生にみえた。友人のひとりが”あなたバイト?”と聞くと笑顔で”はい”
と答えた。別の友人が”そう、クニはどこ?”と聞いたするとバイト嬢は
怪訝な顔で”、、日本です”と答えた。こんどは我々が”ハッ”である。怪
訝な顔で再び聞いた”だからクニは?”。彼女はこんどは、ゆっくりと”
ジャパンです!”。私は笑いをこらえるのに必死だった。この噛み合わ
ないやりとりは「故郷」という言葉が若いひとに伝わっていないことから
きている。だが笑っている場合ではない。「クニ」という語感には「故郷」
とも「郷里」とも違う柔らかさ、温かさがある。「お袋」を思い出させるの
は「故郷」や「郷里」ではなく「クニ」だと思う。如何です、そうだなと頷く
方もいらっしゃるのではないかと思います。かくのごとく日本語はいう
にいわれぬ柔らかさ優しさに満ち溢れた言語だと思いますな。とくに男
と女の世界に、おいては以心伝心が如実に伝わったそうですな(ちょっ
と、おじさんもなにかあったんでしょ)。もう忘れた(都合のいいこと)さ
て昨今では、はっきり口に出してほしいという女性が多いとか。ひとの
ケータイなど覗いたことはありませんが最近の会話つうか、やりとりの
味気ないこと、単なる単語の羅列でやりとりがされるんだそうですから
もうおじさんには隔世の感じゃなくて別次元の世界ですぞ。そういえば
英語の世界でも、ちょっこし生息したことがありますが、英語という語
源も味気ないですなあ。日本語みたいに痒いところや言いたいことに
スッ~と形容される言語ではありませんで、結構その場の雰囲気を推
理しながら言葉を返すってえところがありますね。ですから英語ってジ
ョークを飛ばす文化が生まれたんでしょうかね。あたしなんかいい加減
な性格と英語がしゃべれなかったということもあって随分とチグハグな
会話をやっていたものです。今でもゾッとするのはシンガポールに赴任
して早々、英国人の接待を仰せつかったんですがチンプンカンプンの
会話が飲むほどにスムーズになり、、いえ太っ腹になって矢でも鉄砲で
ももってこいという気持ちになって、最後は肩を組んで下手な歌を唄っ
てお開きになったという、ほろ苦い思い出がよみがえってまいります。
日本 おなじ屋根の下で あんたの手料理を食べたいや
外国 Will you marry me
絶滅言語種保存会 博多支部 ぐっさんハイ